とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/日経平均の想定レンジは9500円～9700円程度 - カブ知恵速報

26日の米国株式市場では、ＮＹダウは３日続伸、前日比113.90ドル高の13204.62ドル、ナスダック総合指数は続伸、同20.98ポイント高の3050.61ポイントで取引を終えた。恐怖指数（ＶＩＸ指数）は同0.58（3.45％）安の16.24だった。仮契約住宅販売指数が、前月比で4.1％上昇し、1.3％上昇との市場予想を上回る改善となった。これが好感された。

ＮＹ円相場は３日ぶりに反発し、前日比35銭円高・ドル安の１ドル＝80円95銭～81円05銭で取引を終えた。円は対ユーロで３日ぶりに反発し、前日比40銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝107円05～15銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は３日続伸した。ＷＴＩ期近の６月物は前日比0.43ドル高の１バレル104.55ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は反発した。６月物は前日比18.2ドル高の１トロイオンス1660.5ドルで取引を終えた。

シカゴ日経平均先物（円建て）は9605円大証清算値比45円高だった。

Ｓ＆Ｐは26日、スペインの長期債務格付けを「シングルＡ」から「トリプルＢプラス」へ２段階引き下げたと発表した。格付け見通しは「ネガティブ」。ただし、この格下げについては、市場は事前にほぼ織り込み済みで特に材料視されないだろう。一方、日銀は27日、金融政策決定会合を開き資産買入等基金の増額など追加の金融緩和を検討する見通し。しかし、これについても、よほど思い切った追加緩和策が出ない限り、市場が好感することもなさそう。また、ここ最近、会合後の材料出尽くしによる、円高・株安も警戒されていたため、株の急落も考えにくい。日経平均の想定レンジは9500円～9700円程度。

多くの投資家の関心は、既に、５月６日のフランス大統領選挙の結果や、ギリシャの総選挙の結果が出た後の欧州の政治・経済・金融市場動向に移っている感が強い。また、日本は明日からゴールデン・ウィークに突入する。その最終日に欧州で重要イベントがあるため、買い方・売り方双方のポジション整理がメインになる１日とみている。足元で、株価上昇が顕著だった仕手系材料株や、値動きのよかった新興銘柄については、ナイアガラを警戒しておきたい。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）