とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/日経平均も大幅に７日続落へ - カブ知恵速報

10日の米国株式市場では、ＮＹダウは５日続落し、前日比213.66ドル安の12715.93ドルと、下げ幅は昨年11月23日以来の大きさだった。ナスダック総合指数は続落、同55.86ポイント安の2991.22ポイントと、３月12日以来ほぼ１カ月ぶりに3000の節目を下回った。恐怖指数（ＶＩＸ指数）は同1.58（8.40％）高の20.39だった。ＶＩＸの終値ベースの20超は、３月６日以来。10日の欧州株式市場が下落し、欧州債市場では、スペインを中心に欧州の高債務国の国債が下落した。スペイン10年債は４日続落し、利回りは23ｂｐ上昇し5.99％となった。これが嫌気された。

ＮＹ円相場は５日続伸し、前日比85銭円高・ドル安の１ドル＝80円60～70銭で取引を終えた。円は対ユーロで５日続伸し、前日比１円25銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝105円50～60銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は続落した。ＷＴＩ期近の５月物は前日比1.44ドル安の１バレル101.02ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は３日続伸した。６月物は前日比16.8ドル高の１トロイオンス1660.7ドルで取引を終えた。

シカゴ日経平均先物（円建て）６月物は9360円大証清算値比180円安だった。

米株大幅安、円高を受け、本日の日経平均も大幅に７日続落する見通し。想定レンジは9300円～9500円程度。なお、アルコアの１～３月期決算は市場予想に反して黒字を確保したが、市場への影響は限定的とみている。また、前場終了段階でＴＯＰＩＸが１％を超えて下回れば、日銀のＥＴＦ買いが予想されるため、前場に関しては売り一巡後は下げ渋りの動きが見込まれる。相場が大きく動くのは、その買いの有無を含むインパクトを見極めてからの後場になるだろう。

物色面では、特にテーマらしいしテーマが見当たらない。このため、東京市場が全面安になる中、個別に好材料が出た銘柄を中心に、個別株物色が行われる公算が大きい。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）