とれまがファイナンス - 相場概況（主力株）/12日の日経平均は前日比66.05円高の9524.79円 - カブ知恵速報

12日の日経平均は前日比66.05円高の9524.79円、高値は14時47分の9541.04円、安値は９時37分の9449.49円。東証一部の売買代金は１兆990億円、値上がり銘柄数は1005銘柄、値下がり銘柄数は533銘柄、変わらずは137銘柄。日経平均は８日ぶりに反発。

11日のＮＹダウは６日ぶりに反発し、前日比89.46ドル高の12805.39ドルで取引を終えた。恐怖指数（ＶＩＸ指数）は同0.37（1.81％）安の20.02。アルコアが前日夕に主要企業の先陣を切って発表した四半期決算が市場予想より良好だった。また、欧州債券市場でスペインやイタリアの国債利回りの上昇が一服し、欧州株式相場がほぼ全面高となった。そして、ベージュブックで、引き続き米景気が緩やかに回復していることが確認された。これらが買い材料になった。

ＮＹ円相場は６日ぶりに反落し、前日比20銭円安・ドル高の１ドル＝80円80～90銭で取引を終えた。円は対ユーロで６日ぶりに反落し、前日比45銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝105円95～106円05銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は３日ぶりに反発した。ＷＴＩ期近の５月物は前日比1.68ドル高の１バレル102.70ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は４日ぶりに反落した。６月物は前日比0.4ドル安の１トロイオンス1660.3ドルで取引を終えた。

米株反発、円高一服で、前場の日経平均は８日ぶりに小幅反発。しかし、北朝鮮による事実上の長距離弾道ミサイル発射の可能性があるのは12～16日の７～12時。このため、地政学的リスクが強く意識されていた。なお、３月の豪雇用統計では、失業率は5.2％と、前月の5.2％と同じ。市場予想は5.3％。雇用者数は1149万1200人と前月比４万4000人増。市場予想は6000人の増加だった。これはポジティブに作用した。

後場の日経平均は上げ幅をやや拡大し、9500円台を回復した。ただし、商いは薄かった。米国の企業決算内容を見極めたいとのムードは強かった。また、北朝鮮は12日のミサイル発射を見送ったとみられるが、予告期間は16日まであり、上値を買い急ぐ動きは限定的だった。一方、アジア各国・各地域の株式市場がほぼ全面高に推移したことは、相場のサポート要因だった。

東証33業種では、鉄鋼、卸売、非鉄金属、機械、石油・石炭製品、ゴム製品、化学、電気機器、輸送用機器、繊維製品、ガラス・土石などが値上がりした。一方、海運、電気・ガス、医薬品、パルプ・紙、金属製品、空運、倉庫・運輸、保険などが値下がりした。個別では、東証一部の値上がり率トップは池上通信機（6771）、２位はランド（8918）、３位はあいホールディングス（3076）。一方、値下がり率トップは石川製作所（6208）、２位はシー・ヴイ・エス・ベイエリア（2687）、３位はベルク（9974）。