auカブコム証券 業界随一の信用取引環境 - 脅威の約定速度 - とれまがファイナンス

技術的なコアな部分は、今お話した通りですが、もう少しマクロ的な視点でお話しすると、東証の処理速度は向上しましたが、お客様と取引所の間には、我々証券会社が取引を仲介しています。一般的なお客様はプロバイダーの回線を通じて、契約している証券会社に接続し、証券会社で残高等の各種情報をチェックした上で、そこから初めて取引所にアクセスするわけです。

具体的な数字を上げますと、お客様から証券会社への発注速度は、個人向けの一般的なインターネットで500ミリ秒、専用線でも10ミリ秒ですが、チェック処理で1?2秒かかっております。今までは東証の処理自体も更新頻度が3秒だったこともあり、各証券会社間での注文発注速度の差もそこまで大きくなく、違いを感じていたお客様も少なかったと思います。

それが、今回のarrowheadで取引所の処理速度が飛躍的に向上するので、証券会社により注文が速い、遅いという注文執行速度の差が非常に明確になります。それに伴い、これからは各証券会社の持つシステム能力がお客様の取引成績に大きな影響を与えていくと考えられます。お客様の注文を正しく取引所に出すというのが証券会社の使命であることには変わりませんが、注文速度が各証券会社の差別化の重要な要素になってきます。

当社はデータグリッドという技術を用い、従来1?2秒かかっていたチェック処理などをメモリ上でチェック処理を行うことにより、500ミリ秒に短縮し、arrowheadに接続します。当社は、ネット証券創業の頃から独自でネット証券専用のシステムを開発してきています。従って、この速度競争というのは、お客様に良いサービスを提供可能な当社にとっては願ってもないチャンスだと考えております。この500ミリ秒に関しても、将来的には100ミリ秒以内を目標に改善し、お客様の注文をできるだけ速く執行できるように努めていくと同時に、板乗り速度No.1の確保・維持に対する当社の意思表示として、システムレポートで随時開示致します。

そして、もう一つ重要なのが、arrowheadに完全対応した自動売買です。やはり、瞬きをする間に状況が変わってしまう中では取引も難しいので、当社の自動売買システムを利用する事で、お客様がほんの一瞬目を離した隙にも売買タイミングを逃さないようにお取引のサポートをさせて頂きます。このシステムもデータベースは一切使っておらず、東証と直結で3ミリ秒で最新情報を受け取り、自動売買を適用致します。その注文執行速度も10ミリ秒程度になると思われます。

この自動売買を充実させる事で、お客様がarrowheadの執行速度に戸惑うことや、画面操作をすること無く、8つの多彩な自動売買にてお客様をサポートして参りたいと思います。繰り返しになりますが、これからの取り組みは、毎月システムレポートとして、皆様にお知らせして参りますので、どうぞ、auカブコム証券にご期待ください。