とれまがファイナンス - 相場概況（主力株）/16日の日経平均は前日比163.04円安の9411.28円 - カブ知恵速報

16日の日経平均は前日比163.04円安の9411.28円、高値は10時５分の9497.59円、安値は大引け値。東証一部の売買代金は１兆1425億円、値上がり銘柄数は233銘柄、値下がり銘柄数は1345銘柄、変わらずは87銘柄。日経平均は３日ぶりに大幅反落。

15日のＮＹダウは３日ぶりに大幅反落し、前日比178.84ドル安の11897.27ドルで取引を終えた。ＶＩＸ指数（恐怖指数）は同3.06（16.76％）高の21.32だった。債務危機に陥っているギリシャで再び混乱が深まっていることや、６月のＮＹ連銀製造業景気指数や、同月の米住宅市場指数が市場予想以上に低下したことが嫌気された。

ＮＹ円相場は続落し、前日比45銭円安・ドル高の１ドル＝80円90銭～81円00銭で取引を終えた。円は対ユーロでは３日ぶりに反発。前日比１円40銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝114円80～90銭で取引を終えた。

ＮＹ原油先物相場は大幅反落。ＷＴＩ期近の７月物は前日比4.56ドル安の１バレル94.81ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は続伸。８月物は前日比1.8ドル高の１トロイオンス1526.2ドルで取引を終えた。

米株が大幅下落し、対ユーロでの円高が進んだ。これが嫌気され、前場の日経平均は下落した。しかし、外部環境悪化を嫌気した売り一巡後は、日銀のＥＴＦ買い期待などで下げ渋った。一方、特段買い材料は見当たらず、反発力は乏しかった。模様眺め気分が強い状態で、超閑散相場だった。

後場の日経平均は下げ幅を拡大し、安値引け。ＥＣＢ理事会メンバーのオランダのウェリンク中銀総裁がギリシャ問題について、救済には今の２倍以上の資金が必要と発言したと伝わり、ユーロが急落した。これが嫌気された。アジア株が全面安推移となったことも心理的な圧迫要因となった。一方、ここ最近のボックス下限の9400円付近では先物に買戻しが入った。

東証33業種では、パルプ・紙、鉄鋼の２業種が値上がりした。一方、鉱業、不動産、石油・石炭製品、卸売、ゴム製品、その他製品、繊維製品、証券、商品先物、建設、電気機器、サービス、保険、非鉄金属、輸送用機器などが値下がりした。個別では、東証一部の値上がり率トップはサニックス（4651）、２位は駒井ハルテック（5915）、３位は澤藤電機（6901）。一方、値下がり率トップは山水電気（6793）、２位は東海観光（9704）、３位は日本製鋼所（5631）。