とれまがファイナンス - 本日の新興市場の見通し/損失確定売りなどで、売りが優勢になる可能性が高い - カブ知恵速報

17日の米国株式市場では、ＮＹダウ３日続落です。前日比132.86ドル安の10308.26ドル、ナスダック総合指数は反落し、同26.86ポイント安の2180.05ポイントで取引を終えました。

週間の新規失業保険申請件数は48万件と、前週比7000件増加し、市場予想平均の46万5000件を上回ったことや、ギリシャの格付けなどの欧州の信用懸念、そして、前日夕にシティが発表した公的資金返済のための新株発行価格が市場実勢を大きく下回ったことなどが、悪材料視された。

コンファレンスボードが発表した11月の米景気先行指数が市場予想平均を上回ったことや、フィラデルフィア連銀が発表した12月の製造業景況指数も市場予想に反して上昇したことは、相場への影響は限定的でした。

ＮＹ円相場は３日続落です。前日比20銭円安・ドル高の１ドル＝89円90銭～90円00銭で取引を終えました。円は一時90円38銭まで下落しました。円は対ユーロで３日ぶりに反発です。前日比１円45銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝128円95銭～129円05銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は３日ぶりに反落です。ＷＴＩ期近の１月物は前日比0.01ドル安の１バレル72.65ドルで終えました。ＮＹ金先物相場は大幅に反落です。２月物は前日比28.8ドル安の１トロイオンス1107.4ドルで終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10115円大証終値比35円安でした。

米株下落を嫌気して、本日の東京株式市場は軟調なもみあいになりそうです。日経平均の想定レンジは10000円～10200円程度です。買い手掛かりに不足している週末ということで、閑散相場が予想されます。米国市場で金融株が売られていますので、その流れを引き継ぎ、東京でも銀行株が売られる公算が大きいとみています。一方、ドル高で輸出関連はしっかりした動きが期待できそうです。これが指数を支えるでしょう。

一方、新興市場ですが、個人投資家の税金対策上の損失確定売りなどで、売りが優勢になる可能性が高いとみています。週末でもあり、ボリュームも低調な状態をイメージしています。