10月23日 20時39分
しかし、思い出してみてほしい。しばらく前には、多くのエコノミストや市場関係者が、こんなことを言っていた。
「ドル・円が100円を割り込むようなら、ほとんどの日本企業が利益を失うだろう」
「日経平均が1万円を割るような事態になれば、大企業が次々に倒産するはずだ」
なのに、日経平均が1万円を割りドルは100円を割った今、大手企業に経営危機の噂は聞こえない。2003年のダイエーやりそなのような、経済全般を揺るがす財務不安企業は登場していない。
今日はソニーが下方修正を発表。たしかにボディーブローのように影響は出始めている。とはいえ、日本企業に限っていえば、過去に考えていたような「お先真っ暗」の状況ではない。
「意外と日本企業は強い」
楽観的かもしれないが、そう言っていいだろう。
少なくとも、世界金融恐慌の中で、「日本企業は安全な投資先」であると証明されつつあるはずだ。