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格差社会と闘う投資術

格差社会と闘う投資術 さふぁいあ

機関投資家としてガッチガチのファンダメンタル投資を経験後、何故か短期のデイトレードをしている異色のトレーダー。自ら考え、格差社会と闘う術を学ぼう!

07月18日 20時27分

事件簿ファイル 3823アクロディア


 将来きちんと売上が立つものであれば別に何も問題ない会計処理なのだが、突然業績が悪化して赤字になってしまった会社がソフトウェア資産を大きく計上してきた場合は要注意。そのソフトウェア資産が本当に売れる物なのかという信頼度が大きく低下する。

 5年で減価償却するということは費用化を先延ばしできるということ。先ほどの25億円の開発費がかかった場合では、例えそれが最初の年にしか売れないようなひどいソフトであっても最初の年に5億円、それ以後も毎年5億円という人件費だけ計上していけばいいことに。とんでもない赤字になりそうな失敗事業であっても発覚を隠すことができるわけだ。

 業績見通しが悪化し、ついに赤字になったという年にこのソフトウェア資産が急増したIT企業というのは過去にもよくあったパターン。少しでも損益計算書の数字をよく見せかけるために、本来費用化しなければならないものを合法的に資産として隠せるのは、経営者のみならず株を売り抜けたい関係者には魅惑の手法だ。
 

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