07月31日 14時21分
初回面接 パート3
「その方法はご家族の協力も必要なんですが、いいでしょうか?」
母親ははっきりうなずいた。
「では……。まず、今日家に帰って、お母さんからお父さんにお願いしてほしい事があります。書店でヘアヌード写真集を一冊買ってくるように頼んでください。お母さんはそれを受取って、台所のどこかに、それを隠してほしいのです。そしてキミは……」
セラピストは少年のほうを見て続けた。
「……学校から帰ってきたら、宿題なんかしなくていいから、それがどこに隠されているかコッソリ探しなさい。見つけたら、それを自分の部屋にもっていって楽しみなさい。もちろん、一日一回はシコシコを忘れんように!」
少年はニコニコ笑っていた。藤田先生と母親は懸命にメモしていた(いったい、なんてメモしたんだろうか……)。
「そして、キミにもうひとつお願いがある。先生もその本を楽しみたいから、その本のなかでキミが好きなヌードを、一日に一枚ずつ、スケッチしてほしい。それを次の面接のときにもってきてくれんかな」
少年はしっかりうなずいた。
「……つまりキミは……一日に二回シャセイせんといかんのよ、わかる?」
藤田先生が手を口元にもっていって笑った。つられて母親も笑った。
セラピストは、とっさにつまらぬギャグをかますのが好きである。ウケると、とても嬉しい。