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とれまがで芋ほり

とれまがで芋ほり

お芋

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08月14日 20時23分

拒食とやかん Part1

大きなテーブルの上には四人分の弁当が並べられていた。

「では、いただきながらお話を続けましょうか」セラピストの合図で父親と母親は箸を持ったが、少女はうつむいたまま微動だにしない。
両親は少女を少し気にしたようすで、とくに母親は食べるように促しもしたが、やがて諦めて自分たちだけが食べ始めた。

セラピストはまったく少女を無視し、両親ととりとめもない世間話に興じた。
しかし両親はセラピストの精一杯のユーモアもうわのそら、さかんに少女に視線を送るが、少女はその度にいっそう固くなっていくように思われた。重い雰囲気の中でランチセッションは続いた。

少女がほとんど食事をとらなくなってからもう三ヶ月は経っていた。前にかかっていた病院で「親がかまいすぎ」との指導を受けたが、いっこうに改善のきざしがみられないので、家族療法を紹介されてきたのがセラピストとの出会いであった。

初回面接から少女はまったく口をきいてくれず、両親も、自分たちが責められるのではないかという恐れからだろうか、セラピストに対して妙におどおどしていた。
もちろんなにも責める気はない。しかし引っかかったのは、あまりにも不自然な三角関係のあることだった。

まるで少女を間にはさまないとコミュニケートできない両親のようにすら見えた。とくに母親から父親へはアイコンタクトさえなかったのだ。
しかしここでは、家族に溶け込むことだけにセラピストは集中した。