とれまがファイナンス - 相場概況（主力株）/19日の日経平均は前日比237.39円高の10160.40円 - カブ知恵速報

19日の日経平均は前日比237.39円高の10160.40円、高値は大引け値、安値は10016.98円。東証一部の出来高は40億3441万株、売買代金は２兆888億円、時価総額は289兆9848億円、値上がり銘柄数は1419銘柄、値下がり銘柄数は211銘柄、変わらずは64銘柄。日経平均は大幅に３日続伸。

18日のＮＹダウは大幅続伸、前日比115.57ドル高の13350.96ドルで、10月18日以来２カ月ぶりの高値だった。恐怖指数（ＶＩＸ指数）は同0.77（4.71％）安の15.57だった。オバマ大統領が実質所得増税の対象となる富裕層の世帯年収を従来の25万ドルから40万ドルに引き上げる案を提示したと伝わり、ベイナー議長は民主党の歳出削減案に対してまだ不十分との見方を示した一方、協議継続の意向を示した。これが好感された。

ＮＹ円相場は続落し、前日比30銭円安・ドル高の１ドル＝84円15～25銭で取引を終えた。円は対ユーロで大幅に６日続落。前日比１円円安・ユーロ高の１ユーロ＝111円35～45銭で取引を終えた。一時111円47銭と、2011年10月31日以来約１年２カ月ぶりの円安・ユーロ高水準を付けた。

ＮＹ原油先物相場は３日続伸した。ＷＴＩ期近の１月物は前日比0.73ドル高の１バレル87.93ドルで取引を終えた。ＮＹ金先物相場は３日ぶりに反落した。２月物は前日比27.5ドル安の１トロイオンス1670.7ドルで取引を終えた。

米国株が堅調で、円安基調（特に対ユーロ）のため、前場の東京株式市場は買いが先行し、日経平均はザラ場中として４月４日以来、８カ月半ぶりに１万円の大台を回復した。大台回復の達成感から売り圧力は強まったが、ここまでの上昇が想定外の売り方の買い戻し圧力もあり、下値は堅く、前場に１万円大台を割ることはなかった。昨日の東証１部の売買代金は、１兆7423億円と、ＳＱを除き2011年８月９日（１兆9763億円）以来高水準だった。市場エネルギーが増大しており、そう簡単には下がり難い状況となっていた。そして、前場も高水準の出来高・売買代金を維持した。19～20日の日銀の金融政策決定会合に関しては、18日に安倍自民総裁が白川日銀総裁に踏み込んだ金融緩和を求めたことで、追加緩和が実施されるとの期待が高まったことも、相場を支えた。

後場の日経平均は上げ幅を拡大し、引けピン。上げ幅は今年最大。終値は３月28日の10182.57円以来８カ月半ぶりの高値水準となった。日銀の金融政策決定会合で追加の金融緩和決定や２％の物価上昇目標の導入に関する議論が進展するとの期待感が強まり、買い圧力が一段と強まった。東証一部の売買代金は２兆888億円と、ＳＱ除くと１年９カ月ぶり高水準だった。

東証33業種では、保険、鉄鋼、パルプ・紙、非鉄金属、証券、商品先物、銀行、輸送用機器、ガラス・土石、建設、繊維製品、機械、卸売、電気機器などが値上がりした。一方、空運の１業種が値下がりした。個別では、東証一部の値上がり率トップは東急建設（1720）、２位はクボテック（7709）、３位は三井住友建設（1821）。一方、値下がり率トップはランド（8918）、２位はシャープ（6753）、３位は東京電波（6900）。