とれまがファイナンス - 相場概況（主力株）/19日の日経平均は前日比212.11円安の10123.58円 - カブ知恵速報

19日の日経平均は前日比212.11円安の10123.58円、高値は９時28分の10354.42円、安値は大引け値。東証一部の売買代金は１兆2780億円、値上がり銘柄数は162銘柄、値下がり銘柄数は1426銘柄、変わらずは91銘柄。日経平均は４日ぶりに大幅反落。

ＦＲＢが18日の米株式市場通常取引終了後、公定歩合を、現行の年0.50％から0.75％に引き上げると発表したことで、ＧＬＯＢＥＸでは、米株価指数先物がやや軟調に推移した。また、為替市場ではドル高が進み、一時１ドル＝92円台に突入した。

なお、ＦＲＢは金融政策などに関する変更を意味するものではないと明言している。実際、ＦＦ金利は据え置いた。

18日の米国市場では、ＮＹダウは３日続伸し、前日比83.66ドル高の10392.90ドルで取引を終えた。フィラデルフィア連銀が発表した２月の製造業景気指数が市場予想に反して上昇し、６カ月連続でプラスとなったことが好感された。

やや唐突感のあるＦＲＢによる公定歩合引き上げを受け、前場の東京株式市場は軟調な展開を余儀なくされた。公定歩合引き上げを受けた今晩の米国株式市場の反応を見極めたいとのムードが強まった。週末要因も重なり、買い手控え気分も強まった。引き続き、オイルマネー流入観測はあったが、主力株の上値を追うような買い方ではなかったという。一方、地銀中心に国内金融機関の持ち合い解消・年度末の益出し売りも出ているもようだった。

後場に入り、ハンセン指数をはじめとしたアジア各国・各地域の株式市場が全面安に推移したり、ＧＬＯＢＥＸで米株価指数先物の下げ幅が拡大したことを手掛かりに、先物にまとまった売りが断続的に出た。週末で買い向かう動きは乏しく、日経平均は大引けにかけ、下げ幅を拡大し、安値引けとなった。先物への売りはＣＴＡが主体ではないかと観測されていたもよう。

東証33業種では全業種が値下がりした。不動産、建設、その他金融、海運、鉄鋼、鉱業、証券、商品先物、保険、卸売、機械、精密機械、非鉄金属、情報・通信、繊維製品、電気機器などの値下がりが目立つ。個別では、東証一部の値上がり率トップはスミダコーポレーション（6817）、２位は国際航業ＨＬＤＧＳ（9234）、３位は東光（6801）。一方、値下がり率トップはベンチャーリンク（9609）、２位はサイボウズ（4776）、３位は図書印刷（7913）。