とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/物色の中心は、低位材料株 - カブ知恵速報

ＦＲＢが18日の米通常取引終了後、公定歩合を、現行の年0.50％から0.75％に引き上げると発表したことで、ＧＬＯＢＥＸでは、米株価指数先物がやや軟調に推移しています。また、為替市場ではドル高が進み、１ドル＝92円台での推移となっています。

なお、ＦＲＢは金融政策などに関する変更を意味するものではないと明言しています。実際、ＦＦ金利は据え置いたままです。このため、出口戦略に向けた一定のアナウンスメント効果はあっても、世界の金融市場を大きく変化させる効果は限定的でしょう。

18日の米国市場では、ＮＹダウは３日続伸し、前日比83.66ドル高の10392.90ドル、ナスダック総合指数は５日続伸し、同15.42ポイント高の2241.71ポイントでした。フィラデルフィア連銀が発表した２月の製造業景気指数が市場予想に反して上昇し、６カ月連続でプラスとなったことが好感されました。

ＮＹ円相場は４日続落です。前日比55銭円安・ドル高の１ドル＝91円75～85銭で取引を終えました。円は対ユーロで下落です。前日比10銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝124円15～25銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は３日続伸です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比1.73ドル高の１バレル79.06ドルで取引を終えました。ＮＹ金先物相場は３日ぶりに反落です。４月物は前日比1.4ドル安の１トロイオンス1118.7ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10420円大証終値比90円高でした。

やや唐突感のあるＦＲＢによる公定歩合引き上げですが、この影響は限定的とみています。むしろ、ドル高を受け、日本の輸出企業の上値余地が拡大すると考えます。本日の日経平均の想定レンジは10200円～10500円程度です。なお、物色の中心は、低位材料株とみています。持ち合い解消売りを避け、値動きの軽い銘柄に、ディーラーとデイトレーダーの商いが集中する展開をイメージしています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）