とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/米株上昇、商品高を受け全面高、その後はハンセン次第 - カブ知恵速報

16日の米国株式市場では、ＮＹダウは反発です。前週末比169.67ドル高の10268.81ドル、ナスダック総合指数は３日続伸し、同30.66ポイント高の2214.19ポイントで取引を終えました。ドル安で、商品相場が上昇し、資源関連が上昇しました

ニューヨーク連銀が発表した２月のニューヨーク州製造業業況指数はプラス24.91と、前月から上昇し10月以来の高水準となりました。市場予想のプラス18を上回りました。また、ＥＵ財務相理事会がギリシャの財政再建計画を承認する方針を示しました。これらも好材料になりました。

さらに、バークレイズの好決算や、バンカメの１月のクレジットカードの貸倒償却率低下の報道も追い風になりました。

ＮＹ円相場は続落です。前週末終値比20銭円安・ドル高の１ドル＝90円10～20銭で取引を終えました。円は対ユーロで４日ぶりに大幅反落です。前週末比１円45銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝124円05～15銭で終えました。

ＮＹ原油先物相場は大幅に反発です。ＷＴＩ期近の３月物は前週末比2.88ドル高の１バレル77.01ドルで取引を終えました。ＮＹ金先物相場は大幅反発です。４月物は12日終値比29.8ドル高の１トロイオンス1119.8ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10180円大証終値比160円高でした。

米株上昇、商品高を受け、本日の東京株式市場は買いが先行する見通しです。日経平均の想定レンジは10000円～10300円程度です。資源関連、金融株中心にほぼ全面高になるとみています。その後、休場明けの香港市場の動向に左右される見通しです。ハンセン指数が12日の預金準備率引き上げを嫌気するようなら、後場の日経平均は伸び悩むことになると考えます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）