とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/閑散相場、ハイテク株中心に輸出関連株が相場をサポート - カブ知恵速報

12日の米国株式市場では、ＮＹダウは反落です。前日比45.05ドル安の10099.14ドルで取引を終えました。一方、ナスダック総合指数は続伸し、同6.12ポイント高の2183.53ポイントでした。中国人民銀行（中央銀行）が預金準備率を引き上げると発表したことで、原油先物相場など商品相場が下落し、エネルギー株が下がりました。

また、09年10～12月期のユーロ圏域内総生産（ＧＤＰ）の成長率が市場予想を下回ったことや、２月の米消費者態度指数（速報値、ミシガン大学調べ）が予想を下回ったことが、嫌気されました。一方、１月の米小売売上高が２カ月ぶりに前月比でプラスに転じ、市場予想以上となったことは相場のサポート要因となりました。

ＮＹ円相場は反落です。前日比20銭円安・ドル高の１ドル＝89円90銭～90円00銭で取引を終えました。円は対ユーロで３日続伸です。前日比25銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝122円60～70銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は５日ぶり反落です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比1.15ドル安の１バレル74.13ドルで取引を終えました。ＮＹ金先物相場は反落です。４月物は前日比4.7ドル安の１トロイオンス1090.0ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10090円大証終値比10円安でした。

本日の日経平均の想定レンジは10000円～10200円程度です。米ナスダック高、円安を背景に、ハイテク株中心に輸出関連株が相場をサポートすると考えます。

ただし、東京株式市場は閑散相場となるとみています。春節で中国が休暇入りし、アジア系ファンドの売買がとまり、15日の米国はプレジデンツデーで休場です。海外勢の動きが鈍り、商いは減少するでしょう。寄り前に09年10-12月期のＧＤＰ速報値が発表されます。市場予想は前期比プラス0.9％（年率プラス3.7％）です。これが大きく振れない限り、これが相場の手がかり材料にはなりそうもありません。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）