とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/買いが先行も、外国人不在で閑散相場へ - カブ知恵速報

11日の米国株式市場は大幅に反発です。ＮＹダウは前日比105.81ドル高の10144.19ドル、ナスダック総合指数は同29.54ポイント高の2177.41ポイントで取引を終えました。

ＥＵが、臨時首脳会議で、ギリシャの財政再建を支援することで合意したことや、週間の新規失業保険申請件数が前週比４万3000件減の44万件と、市場予想の46万5000件を下回ったことが好感されました。

ＮＹ円相場は５日ぶりに上昇です。前日比20銭円高・ドル安の１ドル＝89円70～80銭で取引を終えました。円は対ユーロで続伸です。前日比65銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝122円85～95銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は４日続伸です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比0.76ドル高の１バレル75.28ドルで取引を終えました。ＩＥＡが10年の世界の石油需要見通しを引き上げやことが買い材料になりました。ＮＹ金先物相場は反発です。４月物は前日比18.4ドル高の１トロイオンス1094.7ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10055円大証終値比65円高でした。

米株上昇を受け、本日の東京株式市場は買いが先行する見通しです。２月のオプションＳＱ値算出後、ＳＱ値を上回って推移するようなら強含みのもみあい、下回るようなら、軟調なもみあいとなるでしょう。日経平均の想定レンジは9900円～10100円程度です。

なお、ギリシャへの救済策は15日～16日にブリュッセルで開催されるＥＵ財務相会議で決定され、その後、公表されるようです。この内容次第では、これが来週の世界の株式市場の上下共に波乱要因となるかもしれません。

本日は連休の谷間の週末で、来週15日から19日まで中国市場は春節で休場、15日の米国市場はプレジデンツデーで休場です。このため本日は特に商い（ＳＱを除く）が激減することが予想されます。買い手の外国人が不在なら、東京市場には売り手の国内勢しか残りません。よって、上よりも、下を警戒しておく必要があるとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）