とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/円安はポジティブ材料、トヨタ関連売り・ホンダ関連買い加速へ - カブ知恵速報

３日の米国株式市場では、ＮＹダウは３日ぶりに反落です。前日比26.30ドル安の10270.55ドルでした。一方、ナスダック総合指数は同0.85ポイント高の2190.91ポイントで取引を終えました。

ファイザーの09年10～12月期決算が市場予想を下回ったことが相場の重石になりました。また、ＩＳＭ１月の非製造業景況感指数は50.5と、前月比べ0.7ポイント上昇したものの、市場予測平均の51.0を下回ったことも嫌気されました。

一方、ＡＤＰが発表した１月の全米雇用リポートで、１月の非農業部門雇用者数が前月の改定値比２万2000人減少と、減少幅は市場予測平均の３万人減を下回り、08年２月以来、約２年ぶりの水準に縮小したことは好感されました。

ＮＹ円相場は反落です。前日比55銭円安・ドル高の１ドル＝90円90銭～91円00銭で取引を終えました。５日発表の１月の雇用統計で雇用者数が増加に転じるとの思惑が出て、ドルが幅広い通貨に対して買われました。円は対ユーロで下落です。前日比15銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝126円35～45銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は３日ぶりに反落です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比0.25ドル安の１バレル76.98ドルで終えました。ＮＹ金先物相場は３日ぶりに反落です。４月物は前日比6.0ドル安の１トロイオンス1112.0ドルで終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10440円大証終値比20円高でした。

米株が方向感乏しいですが、対ドルで円安になっている点はポジティブ材料です。トヨタ（7203）問題がやや深刻化しているため、関連企業を含め、本日も売り圧力が強まる可能性が高いでしょう。一方、ホンダ（7267）が昨日上方修正しました。このため、市場では、ホンダ買い・トヨタ売りの様相を強めるとみられるため、指数的には相殺される公算が大きいと考えます。日経平均の想定レンジは10300円～10600円程度です。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）