とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/ドレッシング買い期待が肩透かしなら、投げ投げ相場の公算大 - カブ知恵速報

28日の米国株式市場は大幅に反落です。ＮＹダウは前日比115.70ドル安の10120.46ドル、ナスダック総合指数は同42.41ポイント安の2179.00ポイントで取引を終えました。

慎重な業績見通しが嫌気されたクアルコムと、利益見通しが予想より悪かったモトローラが急落したことに加え、「ｉＰａｄ」を発表したアップルも売られ、ハイテク株が軟調でした。

12月の耐久財受注額は前月比0.3％増と、11月（改定値）の0.4％減からプラスに転じましたが、市場予測平均の2.0％増を大幅に下回りました。また、１月23日までの１週間の新規失業保険申請件数は47万件と、前週改定値比8000件減でしたが、市場予想平均の45万件を上回りました。これらも嫌気されました。

また、Ｓ＆Ｐが英銀行システムについて、「もはや国際的に最も安定し低リスクとはいえない」と指摘したと伝わったことも悪材料視されました。ギリシャの財政懸念も引き続き燻っていることに加え、Ｓ＆Ｐとムーディーズがポルトガルの財政問題を指摘したことも、相場の上値圧迫要因となったようです。

ＮＹ円相場は小反発です。前日比10銭円高・ドル安の１ドル＝89円85～95銭で取引を終えました。円は対ユーロで反発です。前日比60銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝125円55～65銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は３日続落です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比0.03ドル安の１バレル73.64ドルで終えました。ＮＹ金先物相場は下落しました。４月物は前日比0.9ドル安の１トロイオンス1084.8ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10290円大証終値比130円安でした。

米株下落、円高基調を受けた本日の東京株式市場は軟調な相場を余儀なくされそうです。日経平均の想定レンジは10100円～10400円程度です。積極的に買い戻す材料が見当たらない週末のため、仮に、「月末のドレッシング買い」への期待が肩透かしとなった場合、投げ投げ状態で取引を終える可能性も低くはないとみています。無論、そのような買いが入れば、下げ幅を縮小させて今週の取引を終えるでしょう。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）