とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/日経平均の戻りは鈍い - カブ知恵速報

27日の米国株式市場は反発です。ＮＹダウは前日比41.87ドル高の10236.16ドル、ナスダック総合指数は同17.68ポイント高の2221.41ポイントで取引を終えました。ＦＲＢがＦＯＭＣで、事実上のゼロ金利政策を維持することを賛成多数で決めたことが好感されました。なお、住宅ローン担保証券（ＭＢＳ）などの買い取りについては予定通りに３月末で終了すると発表しました。

一方、09年12月の新築一戸建て住宅販売件数は季節調整済みの年率換算で34万2000戸と、前月の改定値比7.6％減でした。前月比マイナスは２カ月連続で、市場予測の平均の約36万6000戸も下回りました。水準自体も昨年３月以来の低さで、これが上値抑制要因となりました。

ＮＹ円相場は反落です。前日比35銭円安・ドル高の１ドル＝89円95銭～90円05銭で取引を終えました。円は対ユーロで反落です。前日比５銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝126円15～25銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は続落です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比1.04ドル安の１バレル73.67ドルで取引を終えました。一時72.65ドルまで下落しました。ＮＹ金先物相場は３日ぶりに反落です。２月物は前日比13.8ドル安の１トロイオンス1084.5ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10315円大証終値比45円高でした。

米株は反発しましたが、日経平均の戻りは鈍いでしょう。本日の想定レンジは10150円～10400円程度です。中国銀行業監督管理委員会（銀監会）の劉明康主席が、「不動産向け融資業務の監督と窓口指導を強化する」と表明したと報じられています。また、トヨタ（7203）が米国時間26日、アクセルペダルを巡る米国での大規模リコールに関し、「カムリ」など８車種の生産・販売を一時的に停止すると発表しました。これらが嫌気される公算が大きいと考えます。その一方、日経平均は昨日まで４日続落したこともあり、下値では押し目買いや、売り方の利益確定の買戻しが期待できると考えます。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）