とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/軟調なもみあい想定、きっかけあれば多少の反発も - カブ知恵速報

26日の米国株式市場は小幅反落です。ＮＹダウは前日比2.57ドル安の10194.29ドル、ナスダック総合指数は同7.07ポイント安の2203.73ポイントで取引を終えました。

コンファレンス・ボードが発表した１月の米消費者信頼感指数は55.9と、前月の53.6（修正値）から2.3ポイント上昇し、市場予想の平均値の53.5前後を上回りました。前月比でプラスになったのは３カ月連続で、これを好感する買いが入りましたが、結局失速しました。

09年11月のＳ＆Ｐケース・シラー住宅価格指数は、主要10都市平均で前月比0.2％下落と、09年４月以来７カ月ぶりの前月比マイナスに転じたことが嫌気されました。また、規制強化への懸念から金融関連が売られ、４半期決算で売上高が予想を下回ったベライゾンが売られ、相場を押し下げました。

ＮＹ円相場は反発です。前日比60銭円高・ドル安の１ドル＝89円60～70銭で取引を終えました。円は対ユーロで大幅に反発です。前日比１円55銭円高・ユーロ安の１ユーロ＝126円10～20銭で取引を終えました。

ＮＹ原油先物相場は反落です。ＷＴＩ期近の３月物は前日比0.55ドル安の１バレル74.71ドルで取引を終えました。ＮＹ金先物相場は小幅続伸です。２月物は前日比2.6ドル高の１トロイオンス1098.3ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10330円大証終値比10円安でした。

なお、Ｓ＆Ｐは26日、日本国債の格付け見通しを「安定的」から「引き下げ方向（ネガティブ）」に変更したと発表しました。

米株の上値が重く、円高基調ですので、本日の日経平均は軟調なもみあいとなりそうです。中国株や東京外国為替市場の円相場の動向に対して、神経質な動きを余儀なくなくされるでしょう。日経平均の想定レンジは10200円～10500円程度です。ですが、昨日後場に短期的な投げは相当出たことで、きっかけさえあれば、ショートカバーで戻りを試す需給にはなっているとみています。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）