とれまがファイナンス - 本日の相場見通し/日経平均は軟調なもみあいを余儀なくされそう - カブ知恵速報

25日の米国株式市場は４日ぶりに小反発です。ＮＹダウは前週末比23.88ドル高の10196.86ドル、ナスダック総合指数は同5.51ポイント高の2210.80ポイントで取引を終えました。１月末で任期が終了するバーナンキ米ＦＲＢ議長の再任の可能性が高まったことが好感されました。バロンズがインテル株は今後数年間で25％程度上昇する可能性を指摘したことで、インテルが上昇しました。

しかし、ＮＡＲが発表した09年１２月の中古住宅販売件数は季節調整済みの年率換算で545万戸と、前月の改定値に比べ16.7％減少しました。前月比でのマイナスは４カ月ぶりで、前月比のマイナス幅は1968年の統計開始以来で最大でした。また、市場予測の平均の590万戸も下回りました。これが相場の重石となりました。

ＮＹ円相場は３日ぶりに反落です。前週末の終値と比べ40銭円安・ドル高の１ドル＝90円20～30銭で取引を終えました。円は対ユーロで７日ぶりに反落です。前週末比70銭円安・ユーロ高の１ユーロ＝127円65～75銭で取引を終えました。ギリシャ政府が発行するユーロ建て国債に強い需要が集まったと伝わったことがユーロ買い材料になりました。

ＮＹ原油先物相場は反発です。ＷＴＩ期近の３月物は前週末比0.72ドル高の１バレル75.26ドルで取引を終えました。金先物相場は４日ぶりに反発です。２月物は前週末比6.0ドル高の１トロイオンス1095.7ドルで取引を終えました。

シカゴ日経平均先物（円建て）は10465円大証終値比45円安でした。

米株は反発したとはいえ、先週までの下落幅を考えると、戻りは非常に鈍いです。上値を買う材料が乏しいため、本日の日経平均は軟調なもみあいを余儀なくされそうです。日経平均の想定レンジは10300円～10600円程度です。

（株式会社カブ知恵　代表取締役　藤井英敏）