06月10日 08時30分
空気から相場を読む場合、原則は「(強気・弱気)一辺倒になってきた瞬間がピーク」ということ。この原則から言えば、上昇への不信感が消えていない→まだ上昇が続くということになる。
おそらく、日経平均が1万円に乗せると、弱気派がきびすを返したように「思ったより相場は強い」「株価は今後の景気回復を織り込み出した」などと言いはじめるだろう。そして、瞬間が、今回の上昇のピークとなる。
ここから先は心理学の世界だが、おそらく、それは日経平均で1万300円~500円あたりか。
いずれにしても、実体経済はいつまでも株価が上昇し続けるほど、強くはない。原油高という新たな懸念材料も、ボディーブローのように徐々に企業の業績を侵食してくるはずだ。
ただし、再び8000円を割れるような事態はないと確信している。90年代や03年春の局面を見てきた経験から言えば、当時ほど日本市場は弱くない。もともと、昨年秋の下げが異常事態、完全なオーバーシュートだったのだから・・・。
木暮隆文<TOKYO株ニュース>