06月10日 08時30分
相場はこのまま上昇を続けるのか?それともピークアウトするのか?ここしばらく、市場関係者の話題はこの一点に絞られていた。
5月半ばまでは、日経平均が8500円以上、9000円付近では、PERの異常値やGM処理を目前にしていることなどを理由に、「いつ弱気転換してもおかしくない」という説が主流だった。どのストラテジーを見ても、専門紙を見ても、同じ論調だった。
その後、高値を更新するたびに、「今日こそピークだ」という見方が繰り返された。「反動高に浮かれるな」「低位株相場はすぐに逃げろ」など、高値警戒感を訴えた声が続出したのも、この頃だ。
しかし9500円付近に至ると、「景気好転を先読みした」などと調子のいい言葉が聞こえだした。まったく、相場関係者は勝手なものだ。
そして現在は、1万円台乗せが現実となりつつあり、弱気の論調を「保険として」残しながら、その瞬間を「日本株復活!」として大きく報じようとする一般紙・専門誌・アナリスト・評論家が待ち構えている段階だ。