11月04日 13時11分
前回触れた麻生グループ企業による不祥事について、もう一度、詳しく説明したい。
麻生ラファージュセメントより2007年の2月~3月にかけて出荷された、「六価クロム」を多く含む製品は、リリースによると以下のものとなる。
*製品名 数量(うち、太平洋セメントを通じた販売量)
普通ポルトランドセメント 983トン( 605トン)
高炉セメントB種 2128トン(1558トン)
固化剤 12446トン(2355トン)
このうち、上の2つは一般的にコンクリートに加工されるもの。この場合、環境基準を超えた六価クロムはもちろん問題だが、「基本的にコンクリート中の六価クロムは溶出しないのが前提」(業界関係者)。人体などへの影響はそれほど心配しなくていいと考えられる。
しかし、3つめの「固化剤」については事情が大きく違うという。