10月16日 00時38分
というのも、以前のブログで書いたが、世界経済の中で、日本経済は数少ない「傷が少なかった国」だ。
米国、欧米だけでなく、中国やロシアも大きくつまづいている。その中で日本企業だけが被害を最小限で抑え、メガバンクも力強く踏みとどまっている。
もしもそのことを世界に訴えることができれば、今回の混乱の中で「日本市場はラストリゾートだ」とアピールできたのでは、と思う。
世界から資金が流入すれば、もちろん株価に反映するし、資金が潤えば企業は設備投資もでき、傾いた海外企業のM&Aも可能になる。
千載一遇のチャンス…であったはずだ。
しかし実際には、日本の政府や金融当局は何もできなかった。それどころか、欧米よりも株価が下げるような結末を招いてしまった。
この失策は、後々まで日本経済に響くような気がする。
国の強さは、政治の強さに等しい。企業に高い技術があり、優秀な人材がいても、これでは世界に流出してしまうのが当然かもしれない。
木暮隆文<TOKYO株ニュース>