< 米国で「リーマンの次」探しが始まっている

”退場の兆候”を見逃すな >

TOKYO株ニュース

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小暮隆文

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09月15日 18時38分

リーマンショックを読む

 今日の日本市場が休みだったのは、不幸中の幸いというべきか。

 リーマン・ブラザーズの破たんが15日に発表された。

 明日は日本株にも嵐が吹くのは確実だ。

 特に、同社の債権を保有すると報道されているあおぞら銀行、みずほFGなどの動向が気になる。

 日本株への影響を最小限にとどめるには、日本の政府・金融当局がどれだけ早く”具体的な”対策を打ち出せるかにかかっているが、このうち政府には望み薄。

 総裁選挙に夢中な候補者と、”人ごと”福田首相に、株価のことを期待するのは、はっきり言って無理だろう。

 あとは、金融当局の対応。金融庁は15日にリーマンの日本法人に国内資産の流出を禁止する処分をすかさず出したが、このスピード感を日本の金融機関に対しても維持できるかが重要。

 とくに、メガバンク株への売り圧力は相当なものになるはず。「何かが起これば金融当局が完全にバックアップする」というメッセージを当局が出し続け、内外からの売りを最小限に留められるかポイントになる。

 とはいえ、米景気減速により、自動車業界などにはしばらくは大逆風が続くのはやむを得ない。為替も円高進行がウワサされており、ダブルパンチだ。

 ただし、為替レートはそれほど単純には動かないはず。(そこがFX投資の難しいところでもあり、面白いところでもあるが)。

 株価には完全に逆風だが、米国金融当局の対策への期待で、ドルが買われることもある。報道されているように安易な円高が進むとは、思わないほうがいいだろう。