09月15日 22時57分
「MSCBの権利大量行使」を伝えるリリースが時々出る。
はっきりいえば、この発表は危険度が非常に高くなっているサインだ。「株価がどれだけ下がっても、すぐに株券に変えて今のうちに売ってしまおう」ということは、すなわち、沈んでいく船からネズミが逃げ出していくようなもの。
もちろん、すべてのケースがこれに当てはまるわけではない。しかし、MSCBを発行している時点で最初の兆候が見えているのだし、大量行使は病巣がだいぶ進行している証拠ともいえるだろう。
こうした銘柄を売買している投資家は、もちろん危険を承知でトレードしているとは思うが、そうだとしても万全の注意を払って取り組んでほしいものだ。
話は変わるが、先週は消費者金融の三和ファイナンス(非上場)が倒産申し立てとなった。
ほかにも、自動車部品関連やゴルフ場運営などが倒産。上場企業の倒産こそなかったが、不況の足音は不動産関連以外にも広がっている。
また、「関西の上場企業が近々…」という話も入ってきている。リスクの高い投資は控えめにしておくべきだろう。