09月11日 12時29分
福田首相の「人ごと辞職」会見から10日。総裁選挙は立候補者5人が出そろい、ようやく政策論争に入ってきた。
しかし、それぞれの公約を見ると、あまりに具体性がない。環境問題などにも触れられているが、はっきり温暖化ガス削減の数値目標を提示したのは小池百合子氏くらい。それも、削減に向けた具体的な対策は一切なし。
たとえば「2020年までに全家庭に太陽電池パネルを」程度は言えばいいのに、と思ってしまう。
うがった見方をすれば「どうせ麻生で決まり」なんだし、大胆な政策を発表すれば男(女)を上げるいい機会とは思わないのだろうか。それとも、スタンドプレイといわれるのが怖いのだろうか?
具体策が出なければ、景気も株価も動かない。「温暖化ガス○%削減」だけでは、フェローテック(6890)もエヌ・ピー・シー(6255)も、シャープ(6753)も動意づかないだろうし、証券税制も”少し緩和する”程度なら、手間が増えるだけだろう。
そういえば、今回の福田辞任に関する報道の中で、秀逸なコラムがあった。これを読むと、福田という人を選んだ日本の現状を嘆きたくなる。
時間のある人はぜひ読んでほしい。(今日は銘柄の話が少なくて申し訳ない)
●児玉博の「見えざる構図」 誰からも望まれていなかった首相
http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/nbonline.cfm?i=2008091000890cs