
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
08月22日 15時31分
来週の相場見通し/外部環境が劇的に悪化しない限り、高値圏での推移が見込まれる
来週の日経平均は外部環境が劇的に悪化しない限り、高値圏での推移が見込まれる。想定レンジは15300円~15800円程度。22日(日本時間同日夜)、イエレンFRB議長が米ワイオミング州ジャクソンホールで話すテーマは「労働市場の力学の再評価」。この講演内容で、2006年以来となる米政策金利引き上げの道筋が判明する可能性がある。そして、内容次第では、来週の世界の金融市場が大きく動く可能性がある。ただし、市場への配慮から、投資家を混乱させ、動揺させる内容になる可能性は低いとはみている。
その一方で、金融緩和の継続に前向きなハト派的な姿勢を示すようなら、早期利上げの可能性が低下し、それを期待してドルを買ってきた投資家が、失望のドル売りを出す見通し。これは日経平均にややネガティブに作用しそう。それでも、金融緩和継続なら、米株式市場の底堅い動きが見込めるため、日経平均が米株急落と急激な円高の「ダブルパンチ」で急落することはないと考える。
ところで、個人投資家好みの物色に関しては柱らしいものが見当たらない。8月初旬までは、ミクシィ(2121)に代表されるゲーム関連と、CYBERDYNE(7779)に代表されるロボット関連が牽引役だった。しかし、この2大テーマの人気にやや陰りがみえている。このため、足元では、カジノ、G空間、JR東日本(9020)の羽田空港を結ぶ新線構想やJR東海(9022)のリニア新幹線、東京五輪、ゲリラ・集中豪雨、ウェアラブル、3Dプリンター、水素・燃料電池関連などが日替わりで物色される展開となっている。
テクニカル的に日経平均は、日足・週足・月足ベースの全てのスパンでの一目均衡表で「3役好転」となっている。つまり、短期でも中期でも、そして、長期でも、テクニカル的には上昇トレンドが継続し、買い方にとっては視界良好な状況となっている。ここ最近では、週足の一目均衡表の基準線(22日現在14822.38円)や、日足ベースの一目均衡表の雲下限(同14727.40円)がサポートになっている。一方、7月31日の15759.66円が目先の戻りメドだ。これを上抜けると心理的節目の16000円大台が意識されるだろうが、足元の短期的な過熱感を考えると、来週中にそこまで伸びるのは難しいとみている。なお、短期調整に入った場合、25日移動平均線(同15360.93円)が押し目メドだ。
ところで、多くのヘッジファンドのファンドマネージャーはサマーバケーションを9月1日の「レイバー・デー」まで取っている。このため、よほど大きなイベントが発生しない限り、閑散夏枯れ相場は来週一杯続く公算が大きい。いずれにせよ、国内に日本株が急落する材料は見当たらない。急落したり、調整が本格化するとしたら、欧米の金融市場発ということになるだろう。そうでもない限り、東京株式市場が激しく動揺することはないとみている。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)