
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
08月08日 15時57分
来週の為替見通し/1ドル=101.00-103.00円を想定
今週の円相場は底堅く推移した。手掛かり材料に乏しかったこともあって、週明けの4日は方向感の乏しい動き。5日もしばらくは102円台半ばでのもみ合いとなっていたが、7月米ISM非製造業指数などの米経済指標が予想より強い結果となったことで102.93円まで弱含む場面も見られた。もっとも、その後は徐々に下値を切り上げる展開に。ウクライナ情勢をめぐって欧米諸国とロシアの対立が強まり、リスク回避の円買いが進んだほか、6日にはNY時間に誤発注と見られる買い注文が入ったことをきっかけに上げ幅を広げ、101.765円まで値を上げた。買い一巡後の下押しも限られるなど、総じて底堅く推移した。
来週、米国では12日に7月米月次財政収支、13日にMBA住宅ローン申請指数や7月米小売売上高、6月米企業在庫、14日に7月米輸入物価指数や前週分の米新規失業保険申請件数、15日に8月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や7月米卸売物価指数(PPI)、6月対米証券投資動向、7月米鉱工業生産指数、7月米設備稼働率、8月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、速報値)が発表される。
米国以外では12日に8月独ZEW景況感指数、13日に4-6月期実質国内総生産(GDP)速報値や7月英雇用統計、6月ユーロ圏鉱工業生産、14日に欧州圏の4-6月期GDP速報値、7月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、15日に4-6月期英GDP速報値が明らかになる。また、13日には英中銀のイングランド銀行が四半期ごとの物価報告(インフレリポート)を公表する。
来週の円相場は底堅い展開が続くことになりそうだ。1ドル=101.00-103.00円を想定している。ウクライナ情勢は依然として投資家心理の重しとなっており、短期的な解決も期待できない以上、株価の伸び悩みとリスク回避目的の円買いが入りやすい状況は継続するだろう。また、本邦輸出勢が本格的に夏季休暇に入り、買い注文が下値に置かれやすくなることも相場の下支え要因となりそうだ。足もとでは本邦長期資金などからの売り注文が上値を抑えているものの、リスクは上方向にみておきたい。なお、株式・為替相場ともに夏枯れ相場で流動性が低下するなか、今週もあったように突発的に値動きが荒くなる可能性もあるため、リスク管理は徹底しておくべきだろう。
(グローバルインフォ株式会社)