
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
06月13日 15時49分
来週の為替見通し/1ドル=101.00-102.80円を想定
今週の円相場は強含み。1-3月期の国内総生産(GDP)改定値が予想より強い結果となったことで日本株高を期待した売りが散見されたため、9日には102.65円まで下げる場面があったものの、日経平均株価の上昇が続かず、徐々に下値も堅くなった。その後も週末の特別精算指数(SQ)を前に期先への乗り換えに絡んだ売りが日経平均先物に対して観測され、株安を手掛かりにした買い戻しが継続。
11日には日本株の売りこそ一服したものの、米10年債利回りの低下を背景に日米金利差縮小を見越した買いが入った。週末にかけても小売売上高など米経済指標が弱い結果となったことで米長期金利の低下と円相場の上昇は続き、12日には101.60円まで上昇幅を拡大した。
来週、米国では16日に6月米ニューヨーク連銀製造業景気指数や4月対米証券投資動向、5月米鉱工業生産指数、6月全米ホームビルダー協会(NAHB)住宅市場指数、17日に5月米消費者物価指数(CPI)や5月米住宅着工件数、5月米建設許可件数、18日に1-3月期米経常収支、19日に米新規失業保険申請件数や6月米フィラデルフィア連銀製造業景気指数、5月米景気先行指標総合指数が発表される。また、17-18日に米連邦公開市場委員会(FOMC)が開催され、18日の会合後にFOMCが金融政策と経済・金利見通しを公表。イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の定例記者会見も予定されている。
米国以外では、16日に5月ユーロ圏消費者物価指数(HICP)改定値、17日に6月豪準備銀行(RBA)理事会議事要旨や6月独ZEW景況感指数、18日に英中銀金融政策委員会(MPC)議事要旨、19日に1-3月期NZ国内総生産(GDP)やスイス国立銀行(中央銀行)の政策金利、5月英小売売上高指数が発表され、20日には黒田東彦日銀総裁の講演が控えている。
来週の円相場は買い一服となりそうだ。1ドル=101.00-102.80円を想定している。FOMCは従来通り100億ドルの量的緩和縮小を決定する見込みで、声明文等で景気の先行きに対する強気な姿勢を見せれば、日米金融政策の方向性の違いが改めて意識される可能性もあるだろう。米長期金利が再び上昇すれば、徐々に円相場も上値が重くなると予想している。一方、足もとでは中東情勢の緊迫化で投資家心理が悪化しており、株安・債券高が一段と進んだ場合はリスク回避目的の買いが強まることも想定されるため、株価や債券の動向には今後も注意しておきたい。
(グローバルインフォ株式会社)