
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
05月02日 15時45分
来週の為替見通し/1ドル=101.30-103.80円を想定
今週の円相場は下値が堅かった。「米医薬品大手ファイザーが今週にも英医薬品大手アストラゼネカの買収に関心を表明する可能性がある」との報道を受けて投資家のリスク選好度が高まるなか、欧米株式相場の上昇とともに円売りが先行した。4月22日の安値102.73円を下抜け、4月8日以来の安値となる102.79円まで値を下げた。
日銀は30日の金融政策決定会合で政策の現状維持を決定。経済・物価情勢の展望(展望リポート)が「予想ほど弱い内容ではなかった」と受け止められると、追加緩和期待が後退する形で102.28円まで円買いが進んだ。その後、黒田東彦日銀総裁が定例記者会見で「リスク要因を点検し、必要なら現行の量的緩和策をちゅうちょなく調整する」などと発言したため円売りが再開。
4月ADP全米雇用報告が強い内容だったことも手掛かりに102.67円まで失速した。もっとも、1-3月期米国内総生産(GDP)速報値が予想を大幅に下回ったことで一転円買いが優勢に。月末のロンドンフィキシングでも円買いが観測され、102.025円まで急速に持ち直した。
来週、米国では5日に4月米サプライマネジメント協会(ISM)非製造業指数、6日に3月米貿易収支、米3年債入札、7日に米MBA住宅ローン申請指数、1-3月期米非農業部門労働生産性・速報値、イエレン米連邦準備理事会(FRB)議長の議会証言、米10年債入札、3月米消費者信用残高、8日に米新規失業保険申請件数、米30年債入札、9日に3月米卸売在庫が予定されている。
米国以外では、5日は日本、英国が休場となり、4月HSBC中国製造業購買担当者景気指数(PMI)改定値が公表される。6日は日本、香港が休場で、豪準備銀行(RBA)が政策金利を発表する。7日に3月豪小売売上高、8日に4月豪雇用統計、4月中国貿易収支が明らかになるほか、英中銀金融政策委員会(MPC)や欧州中央銀行(ECB)定例理事会が政策金利を発表。ドラギECB総裁が定例記者会見を行う。
来週の円相場は荒い値動きとなりそうだ。1ドル=101.30-103.80円を想定している。先週の値幅は77銭程度、今週の値幅は77銭程度と引き続きエネルギーを溜めている状態だ。一目均衡表雲のねじれも近づいており、動意付く可能性はあるだろう。2日の4月米雇用統計次第だが、5日は日本と英国、6日は日本と香港が休場で流動性が低下するため、仕掛け的な動きで値が振れやすい点には注意したい。中国・豪州の経済指標が相次ぐうえ、RBAの政策金利を手掛かりに豪ドルの売買が活発化しそうだ。ドラギECB総裁の定例記者会見を受けたユーロの乱高下も予想され、円相場への影響を見定めたいところだ。
(グローバルインフォ株式会社)