
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
04月25日 15時43分
来週の為替見通し/1ドル=101.30-103.80円を想定
今週の円相場は神経質な値動きとなった。日経平均株価の上昇を背景に円売りが広がり、22日には102.73円まで値を下げた。ただ、下値では本邦輸出勢の円買いが厚く、総じて102.60円前後でのもみ合いが続いた。23日には日経平均先物の急落に伴い円買いが加速。ストップロスを巻き込み102.17円まで値を伸ばした。
もっとも、日米首脳会談を控えて環太平洋連携協定(TPP)交渉の合意を期待した円売りが出ると伸び悩んだ。3月米耐久財受注額が予想を上回ったことも円売りを誘い、24日には102.65円まで失速した。その後、「ロシア国防相、ウクライナ国境付近での新たな軍事演習を命令」と報じられたほか、「プーチン露大統領が緊急会見を開く」との噂が出回り、ウクライナ情勢を懸念した円買いが優位に。「日米TPP交渉が決着していないため、共同声明発表を25日に延期」との報道も円買いを後押しし、102.085円まで持ち直す場面があった。
来週、米国では28日に3月米住宅販売保留指数、29日に3月米ケース・シラー住宅価格指数、4月米消費者信頼感指数、30日に米MBA住宅ローン申請指数、4月ADP全米雇用報告、1-3月期米国内総生産(GDP)速報値、4月米シカゴ購買部協会景気指数、米連邦公開市場委員会(FOMC)政策金利、1日に4月米企業の人員削減数、米新規失業保険申請件数、3月米個人消費支出(PCE)、3月米個人所得、4月米サプライマネジメント協会(ISM)製造業景気指数、3月米建設支出、2日に4月米雇用統計、3月米製造業新規受注が予定されている。
米国以外では、29日が昭和の日の祝日で日本が休場。1-3月期英GDP速報値、4月独消費者物価指数(CPI)速報値が明らかになる。30日は日銀が金融政策決定会合を開き、経済・物価情勢の展望(4月、基本的見解)を公表する。1日は香港、シンガポールが労働節、仏、独がレーバーデーで休場となり、4月中国製造業購買担当者景気指数(PMI)、3月英製造業PMIが発表される。
来週の円相場は荒い値動きとなりそうだ。1ドル=101.30-103.80円を想定している。30日に日米金融イベントが予定されているほか、2日に米雇用統計を控えてADP全米雇用報告や米GDP速報値、米ISM製造業景気指数など重要指標の発表が相次ぐ。今週の値幅は64銭程度と狭く、エネルギーを溜めている状況とも言えるため、レンジをブレイクして大きく動く可能性が高いと見ている。上値の目処は11日の高値101.32円、下値の目処は一目均衡表雲下限の103.01円や3月7日の安値103.77円となる。
(グローバルインフォ株式会社)