
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
04月04日 15時36分
来週の相場見通し/想定レンジは14700円~15300円程度
米雇用統計を受け米株が急落したり、ドル安にならない限り、来週の日経平均は堅調に推移する見通し。ただし、TOPIXが4日に小幅反落したものの、3日まで9連騰したことからも、買い疲れ感が出てもおかしくない。このため、来週の日経平均の上値メドは3月7日の15312.60円程度とみている。一方、下値に関しては25日移動平均線(4日現在14744.46円)が押し目限界とみている。よって、想定レンジは14700円~15300円程度だ。
3月の米雇用統計の市場コンセンサスは、非農業部門雇用者数は前月比20万人程度増える見込み。失業率予想の中心値は前月から0.1ポイント低下の6.6%とみられている。天候が改善し寒波の影響が薄れた3月の内容が大幅に下振れたら、米株は急落し、ドル安になる見通しだ。逆に、上振れ、または市場予想並なら、米株は堅調さを維持し、ドルも対円で強い動きとなり、日本株にプラスに作用しよう。
日銀は7~8日、金融政策決定会合を開く。追加の金融緩和については、市場コンセンサスは7月が中心で、大幅に後ずれし10月との見方も多いという。それでも今回の会合で追加の金融緩和に踏み込むとの期待が一部に残っているようだ。このため、追加の金融緩和を見送ったら、いったん失望売りが出る可能性はある。それでもそれは、大方の予想通りであり、市場全体が失望感に覆われることはないだろう。仮に売りがかさむようなら、むしろそこは絶好の押し目買い好機になると考える。
なお、信用評価損益率は3月28日申し込み時点でマイナス12.18%と、前週のマイナス15.39%に比べ3.21ポイント改善した。信用買い方のマインドと手の内が改善し、投資余力が増している。一方、3月第4週(24~28日)の投資部門別株式売買動向では、個人は3週ぶりに売り越した。売越額は1560億円。現金は3週ぶり、信用取引では2週連続の売り越しだった。個人は配当を取った後に利益確定の売りを出したとみられる。つまり、個人の待機資金が積み上がっているようだ。このため、今後の相場の調整局面で、個人の押し目買いが見込まれる。
一方、3月第4週は、外国人が3週ぶりに買い越した。買越額は1311億円だった。ただし、先物に関しては、外国人は3週連続で売り越した。日経平均先物とTOPIX先物を合算した売越額は4223億円と、2月第1週以来の大きさだった。外国人が現物のみならず、先物を買い越してこないと、相場全体の上昇ピッチが加速することはないだろう。それでも、現物に関して買い越しに転じたことは需給面でポジティブ材料だ。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)