
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
12月20日 15時39分
来週の相場見通し/今週の流れを引き継ぎ堅調さを維持する公算
来週の日経平均は今週の流れを引き継ぎ堅調さを維持する見通し。想定レンジは15500円~16500円程度。上振れリスクが非常に高い状況と認識している。世界の金融市場は、18日の量的金融緩和に伴う証券購入の減額を決定を、バーナンキ議長からの一足早いクリスマスプレゼントとして、「ドル高・先進国株高」で素直に反応している。この反応(トレンド)は、年末年始はもちろん、目先1ヶ月程度継続するとみているからだ。
なお、18日まで開いた米連邦公開市場委員会(FOMC)後、米連邦準備理事会(FRB)は、量的金融緩和の縮小に着手することを決めたと発表した。市場から購入する長期証券の金額を現在の月850億ドルから100億ドル減らし、月750億ドルとする。購入額の変更は来年1月からで、証券別の購入額は米国債が現在の450億ドルから400億ドルに、住宅ローン担保証券は400億ドルから350億ドルに、それぞれ減らす。
そして、この発表を受け、次期FRB議長のイエレン現副議長のもとでも、テーパリング(債券の大量買い入れ政策の段階的縮小)のペースは早まらないとの見方が強まっている。さらに、FRBの金融政策に対する不透明感が和らいだ点も大きい。実際、19日のNYダウは小幅続伸し、前日比11.11ドル高の16179.08ドルと、連日で過去最高値を更新した。
このような状況下、個人投資家は25日の年内受け渡し最終日までは、証券優遇税制終了に伴う節税売りを出し続ける見通しだ。しかし、26日の約定分から来年1月に始まる少額投資非課税制度(NISA)口座の対象になるため、26日からは中長期スタンスの個人マネーの流入が見込まれる。
ちなみに、11月の投資主体別売買動向では、個人の売越額が2兆372億円で、これまでの最高だった今年4月の1兆6827億円を上回った。投資信託でも個人は解約を加速させた。調査会社QBRの調べでは、11月は日本株ファンドから3810億円の資金が流出し、集計データのある2007年以降で最大だという。この結果、11月の個人投資家が証券口座に預けた資金を運用する「マネー・リザーブ・ファンド」(MRF)の純資産残高が9兆7656億円と過去最高になっている。これは、次の投資に向けた待機資金の性格が強く、NISAが始まれば、これが新たな投信や株式などの購入に向かう公算が大きい。
一方、外国人は引き続き買い越しを続ける見通しだ。実際、12月第2週(9~13日)の投資部門別株式売買動向では、外国人は7週連続で買い越した。買越額は7052億円だった。11月第2週(11~15日)の1兆1720億円以来、約1カ月ぶりの高水準だった。この買い越し姿勢は当分続くとみている。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)