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カブ知恵速報

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藤井英敏

マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵

11月29日 15時34分

来週の相場見通し/一段の円安に振れない限り、調整週

来週の日経平均は円相場が一段の円安(1ドル=103円台)に振れない限り、調整週となるとみている。日経平均は11月8日の14026.17円を起点に上昇し、28日に15729.09円を付けた。日経平均の28日の終値は15727.12円と、2007年12月以来6年ぶりの高値となった。さすがに短期間でここまで上昇したことで、名実共に「師走相場」入りする来週は、おそらく13日のメジャーSQ前後までは、騰勢が一服し日経平均自体は調整に入る公算が大きいとみている。

東京株式市場の投資主体別売買動向では、「外国人の買い+個人の売り」という構図が続いている。11月第2週の外国人の買越額は1兆1720億円と、4月第2週の1兆5865億円以来、約7カ月ぶりの多さだった。一方で個人はこの週、1兆1526億円の売り越しだった。4月第2週の8848億円を上回り、統計を始めた1982年7月以降で最大だった。

そして、11月第3週の株式投資主体別売買動向では、外国人は4週連続で買い越し、買越額は6476億円だった。第2週からは縮小したものの、高水準を維持した。また、個人投資家は4週続けて売り越した。売越額は5002億円と、過去最大だった第2週の半分以下に縮小したが、11月に入ってからの売越額は1兆7300億円あまりに膨らんだ。

この個人の大幅売り越しの背景は、証券優遇税制終了に伴う節税売りに加え、5月の高値で信用で買い建てた玉の期日を前に、11月8日から日本株高が進んだことで、手仕舞い売りを加速させたことも寄与したとみられる。ただし、日経平均の5月23日高値15942.60円の絶対期日の11月22日を通過したことで、信用需給は劇的に改善したとみてよいだろう。その一方で、証券優遇税制終了に伴う節税売りは12月下旬まで出続ける見通しだ。

一方、外国人の買いも、多くのヘッジファンドの決算が11月末であることや、12月に入ると欧米系の投資家がクリスマス休暇に入ることを考慮すると、徐々に買いの勢いが鈍る公算が大きい。しかし、余程の想定外の悪材料が出ない限り、外国人が売り越しに転じるわけではないとみているため、外国人の売り浴びせを背景にした、日経平均の急落リスクは低いとみている。

このように、日経平均の上値が重くなり、急落はしないまでも調整色を強めるようなら、ホットマネーの主力株から小型株への資金シフトが起こるとみている。なお、それは来週に発生すると考えている。なぜなら、11月相場の主役は主力株だったが、「師走相場」の主役は仕手系の小型材料株やIPO及び新興市場銘柄になるとみているからだ。

(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)