
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
09月20日 17時21分
来週の為替見通し/レンジは1ドル=97.66-100.62円を想定
今週の円相場は荒い値動きとなった。非常にタカ派と見られていたローレンス・サマーズ氏が次期米連邦準備理事会(FRB)議長候補を辞退したことがわかり、週明け早朝から円買い・ドル売りが先行した。一時98.45円まで値を上げた。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)の結果公表を控えて、急低下していた米長期金利が低下幅を縮小。ダウ平均の上昇も円売り・ドル買いを促し、17日には99.385円まで下落した。
18日のFOMCで量的緩和縮小が予想外に見送られ、バーナンキFRB議長が定例記者会見で緩和縮小や利上げに慎重な見方を示すと、円買い・ドル売りが活発化。8月26日以来の高値となる97.76円まで急伸した。もっとも、米金融緩和の長期化観測から世界的に株高が進んだことで、19日には円売りが優勢となり99.65円まで一転下落した。
来週、米国では24日に7月米ケース・シラー住宅価格指数、7月米住宅価格指数、9月米リッチモンド連銀製造業景気指数、9月米消費者信頼感指数、米2年債入札、25日に8月米耐久財受注額、8月米新築住宅販売件数、米5年債入札、26日に米新規失業保険申請件数、4-6月期米国内総生産(GDP)確定値、8月米住宅販売保留指数、米7年債入札、27日に8月米個人消費支出(PCE)、9月米消費者態度指数(ミシガン大調べ、確報値)が予定されている。
また、来週はロックハート米アトランタ連銀総裁やダドリー米ニューヨーク連銀総裁、フィッシャー米ダラス連銀総裁、ピアナルト米クリーブランド連銀総裁、ジョージ米カンザスシティー連銀総裁、コチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁、エバンズ米シカゴ連銀総裁、ローゼングレン米ボストン連銀総裁が講演を行う。
来週の円相場は一進一退の展開となりそうだ。レンジは1ドル=97.66-100.62円を想定している。FOMCで量的緩和縮小が見送られたが、来週は相次ぐ米地区連銀総裁の講演を手掛かりに緩和縮小の開始時期を探ることになりそうだ。
FOMC声明では緊縮財政が景気改善ペースを鈍化させる可能性について言及されており、米債務上限問題も注目される。また、次期FRB議長の有力候補としてイエレンFRB副議長以外のタカ派的な人物が浮上すれば市場は大きく反応するだろう。テクニカル的には一目均衡表雲上限の97.66円が上値の目処、11日の直近安値100.62円が下値の目処となる。米重要指標を受けた米長期金利の動向をにらみながら、方向感の定まらない展開となりそうだ。
(グローバルインフォ株式会社)