
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
07月12日 15時54分
来週の相場見通し/日経平均は堅調推移が見込まれるが、上値余地は乏しい
来週の日経平均は堅調推移が見込まれる。ただし、上値余地は乏しく、ここ最近の高値圏での「もみあい相場」を想定する。だが、7月のSQ値14410.75円や5日移動平均線(12日現在14395.53円)を上回っている限り、買い方有利の状況が続くが、これらを下回ると調整色が強まる公算が大きい。その際の下値メドは今週の安値である8日の14109.34円だ。
一方、来週の日経平均の、上値メドは、5月23日の15942.60円から6月13日の12415.85円までの下げ幅3526.76円の61.8%戻しの14595.38円や、12日高値14574.17円などのレベル。だが、14595.38円をブレイクすようなら、14686.59円が次なる上値メドだ。これは、6月7日の12548.20円が1番底、6月11日の13584.31円がネックライン、6月13日の12415.85円が2番底を前提に、想定底値12482.03円(=(12548.20円+12415.85円)÷2)からネックラインの13584.31円までの上げ幅1102.28円を、ネックラインにリプレイスした水準だ。
日経平均の上値が重くなるとみられる主因は、米国長期金利先高観の後退に伴う、ドル高・円安期待の低下だ。実際、11日NY債券相場は続伸した。10年物国債利回りは前日比0.05%低下し2.57%で取引を終えた。10日にバーナンキFRB議長が「当面は緩和的な金融政策が必要」と発言したのを受け、過度な量的金融緩和縮小に対する懸念が後退し、債券への買い材料になったため、日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが出易くなっている。
一方、日銀は12日、7月の金融経済月報を発表し、国内景気が「緩やかに回復しつつある」との判断を示し、前月の「持ち直している」から上昇修正した。景気判断を引き上げるのは7カ月連続で、7カ月連続の上方修正は1998年1月に月報の公表を開始してからは初めてとなるという。とりわけ、今回の月報では6月の短観の結果を踏まえ、「企業の業況感は改善している」との見方を示した。このように良好なわが国のマクロ環境のみならず、企業の業況感の改善は日本株を力強くサポートする公算が大きい。
また、21日の参院選の投開票が終わるまでは、与野党圧勝による「アベノミクス」強力推進期待が燻り続けるため、東京株式市場の先高観は強い状態が維持されるだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)