
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
06月07日 16時13分
来週の相場見通し/日経平均は6月のメジャーSQ週であり底入れ週となる見通し
来週の日経平均は6月のメジャーSQ週であり底入れ週となる見通し。日経平均の想定レンジは26週移動平均線(7日現在、12219.91円)~日足ベースの一目均衡表の転換線(同、13530.24円)程度。ボラティリティーが高いため、想定レンジはワイド化せざるを得ない。野田佳彦前首相が衆院解散を表明し、「アベノミクス相場」が始まった2012年11月14日の前日の13日終値は8661.05円、13年5月23日高値は15942.60円。上昇幅は7281.55円。よって、押し目メドとしては、半値押しの12301.83円も有力だ。
ちなみに、7日の東京株式市場で東証1部の騰落レシオ(25日移動平均)が76.9%となった。野田前首相が衆院解散を表明し、「アベノミクス相場」が始まった2012年11月14日の96.41%を大幅に下回った。経験則上、これは70%程度で底値示唆であり、また、騰落レシオ自体は底値発見機能に優れているとされているため、7日の12548.20円が目先底になった可能性はある。また、仮に、12548.20円を来週割れたとしても、先述の半値押しの12301.83円や、26週移動平均線(7日現在、12219.91円)付近で、底値を形成する公算が大きいと考える。
日銀は10~11日に金融政策決定会合を開く。前回会合が終わった翌日の5月23日、長期金利が1年2カ月ぶりに1.0%を付け、日経平均は前日比1143.28円安の大幅安に見舞われた。その後、東京株式市場では激しい余震が続き、日経平均は7日に12548.20円まで下落した。5月23日から6月7日の12営業日の下落幅は3394.40円、下落率は21.29%に達した。短期間で値幅的には十分な調整を果たしたとみてよかろう。
ところで、今回の政策会合では、0.1%の固定金利オペを期間3年まで延長する「日本版LTRO」に加えて、ETF購入枠追加などが期待される
ただ、7日の下げ渋りの材料になった、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の資産構成割合の変更はやや期待外れだった。長期的に維持すべき資産構成割合(基本ポートフォリオ)は、国内債券60%(変更前は67%)、国内株式12%(同11%)、外国債券11%(同8%)、外国株式12%(同9%)、短期資産5%(同5%)に変更した。
また、7日後場の相場で買い材料になったのは、ジョージ・ソロス氏が今週初から再び円売り・日本株買いを再開したと伝わったことだった。ソロス氏が日本市場への投資を再開したのは「日本の債券市場が安定を取り戻したことを確認した」ことが理由だという。ソロス氏は昨年秋からの円安局面で円売りの持ち高を膨らませ、5月に円安・株高が一服するまでに持ち高を解消していたとされており、このような当たり屋投資家の動きも、日本株の底入れに寄与することだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)