
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
10月19日 16時40分
来週の相場見通し/今週の地合いを引き継ぎ、リバウンドを継続
来週の日経平均は今週の地合いを引き継ぎ、リバウンドを継続する見通し。日経平均は18日の上昇で、25日移動平均線(19日現在、8885.21円)、13週移動平均線(同、8884.43円)、26週移動平均線(同、8855.09円)など、複数の重要な抵抗線を上抜いた。来週も、これらを上回っている限り、好需給は継続することになる。これらを上回っている限り、買い方有利・売り方不利の情勢で、売り方の損失覚悟の買戻しが入り続けるだろう。
ただし、これらを、何らかの外的ショックで割り込むと、需給は激変し、買い方不利になる。外的ショックは円相場。現在の円安基調が一変し、円高に進むようなら、再び、日経平均は調整色を強めることになるとみている。そうではない限り、日経平均は、まずは、9月19日の9288.53円を目指す公算が大きい。だが、9300円付近では、戻り待ちの売りや、新規の空売りも出てくることが予想され、上値が重くなる可能性が高い。
よって、来週の日経平均の想定レンジは8800円~9300円程度。
なお、今週の日経平均反発の要因は、米国株が堅調に推移し、対主要通貨(特に、対ドル)での円高が一服したためだ。この米国株堅調・ドル高の背景は、9月の小売売上高が前月比1.1%増と市場予想の0.7%増程度を上回ったことや、10月の住宅市場指数が、06年6月以来6年4カ月ぶりの高水準に上昇したことや、9月の住宅着工件数が大幅に増加し、年率換算では2008年7月以来の水準まで回復し、先行指標の住宅着工許可件数も増加したことなどで、米国の景況感が改善したからに他ならない。
この外部環境の改善をきっかけに、今週の東京株式市場では、景気敏感株が、「短期的な売られ過ぎ」を理由に急速に買い戻された。そして、この「売られ過ぎた株価の是正」は来週も続く公算が大きい。いわゆる、「リターン・リバーサル相場」だ。
ところで、日銀の白川総裁は19日の全国信用組合大会であいさつし、生鮮食品を除く消費者物価指数(CPI)の前年比が「先行きも、当面ゼロ%近傍で推移する」との見通しを示したという。日銀は30日に金融政策決定会合を開き、「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」をまとめ、追加の金融緩和策の必要性も検討する方針だと伝わっている。追加策は、国債の買い入れ増額や、社債やETFなどリスク性資産の購入枠拡大とみられている。この金融緩和期待が、来週の東京株式市場の下支え要因となり続けることだろう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)