
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
09月07日 16時15分
来週の為替見通し/1ドル=78.50-79.50円を想定
今週の円相場は下落した。欧州中央銀行(ECB)定例理事会や8月米雇用統計の結果公表を週後半に控えて様子見姿勢が強く、しばらくはもみ合いの展開が続いていた。ただ、8月全米雇用リポートや8月米ISM非製造業指数など複数の米経済指標が予想より強い内容だったことが分かると、米長期金利が大幅に上昇。日米金利差の拡大を見込んだ円売り・ドル買いが優勢となった。一時79.03円と8月22日以来の安値を更新した。
来週、米国では10日に7月消費者信用残高、11日に7月貿易収支、12日に8月輸入物価指数、7月卸売在庫、13日に8月卸売物価指数(PPI)、前週分の新規失業保険申請件数、米連邦公開市場委員会(FOMC)、8月月次財政収支、14日に8月消費者物価指数(CPI)、8月小売売上高、8月鉱工業生産、9月ミシガン大学消費者態度指数速報値、7月企業在庫などが発表される。また、米財務省は11日に3年債320億ドル、12日に10年債210億ドル、13日に30年債130億ドル規模の入札を実施する。
一方、日本では10日に7月国際収支速報、8月消費動向調査、8月景気ウオッチャー調査、11日に4-6月期法人企業景気予測調査、8月マネーストックM2、12日に7月機械受注、7月第三次産業活動指数、8月国内企業物価指数、14日に7月鉱工業生産確報値などが公表される。
来週は13日のFOMCに注目だ。バーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長は、深刻な雇用低迷に対処するため、FOMCで追加的な金融緩和策について真剣に検討する考えを示している。市場では「FRBが時間軸の延長や追加的な債券購入、超過準備の金利引き下げなどの実施」を予想している。
また、独連邦憲法裁判所は12日に欧州安定メカニズム(ESM)と欧州財政協定の合憲性について判断を下す。欧州サイドの材料でユーロ・ドルが上下し、円相場が振り回されるケースもある。
来週の円相場はもみ合いの展開となりそうだ。レンジは1ドル=78.50-79.50円を想定している。ドラギECB総裁は6日の定例理事会後の記者会見で国債買い入れの枠組みを発表。市場では「欧州債務危機の克服に向けて対応が進む」との期待がじわりと強まっている。投資家がリスクを取りやすくなれば、安全資産とされる円に売りが出やすい。半面、米国の追加金融緩和への期待は根強く、ドル安が継続する公算も大きい。日足チャートを見ると、円相場は一目均衡表の雲に入り込んだことが分かる。テクニカル的にも方向感が出にくい。
もっとも、今後の動きは今晩の8月米雇用統計の結果次第だろう。もともと重要な経済指標ではあるが、今回はFOMCの決定に大きな影響を与えると考えられている。予想は失業率が8.3%、非農業部門雇用者数変化が前月比13万人増となっており、予想からどの程度ぶれるかが焦点だ。
(グローバルインフォ株式会社)