
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
07月20日 15時23分
来週の相場見通し/日経平均は引き続き調整、閑散相場も恒常化
来週の日経平均は引き続き調整する見通し。円高基調に変化が無い限り、日本株への積極的な買いは入らないとみている。多くの投資家が模様眺めスタンスを継続するため、閑散相場も恒常化するだろう。円高が反転するための条件としては、(1)日銀による大胆な追加金融緩和、(2)欧州債務不安の後退とスペイン、イタリアなどの南欧諸国の国債利回り低下、(3)米国の力強いマクロ指標の発表と米先行き景気楽観論の台頭、などが挙げられる。しかし、(1)~(3)いずれも、現時点では、その実現は期待できない。つまり、来週も、欧州問題の影響を受け続け、安全資産として円が買われる続ける可能性は高い。
特に、(2)と(3)については、これらが実現しない限り、外国人投資家がリスクオフのスタンスを継続するため、日本株の積極的な買い手は不在の状況が継続しよう。一方、押し目では、日銀のETF買い、GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)のリバランス買い、投資信託経由の個人マネーの買いなどは期待できる。しかし、これらの国内勢の買いはあくまでも逆張り的な買いであり、相場を下支えすることはあっても、押し上げることはない。
(1)に関しては、7月31~8月1日に開く米連邦公開市場委員会(FOMC)で、FRB(米連邦準備理事会)がQE3などの追加の金融緩和を実施、または、実施する可能性が高まったら、さすがの日銀も重い腰を上げて、渋々、追加の金融緩和を決断するだろう。しかし、そこまで追い込まれない限り、日銀が自ら前向きに追加の金融緩和に動くことはない。
ところで、17日の上院での議会証言で、バーナンキFRB議長は、「いらだたしいほど(Frustratingly)遅くなる可能性が高い」と、米失業率の改善について慎重な見通しを示した。この発言を受け、市場では、FRBがQE3を決める時期は、年内、または9月のFOMCとの見方が強まっているようだ。
テクニカル的には、日経平均は当面25日移動平均線(20日現在、8824.10円)が強力に抵抗を続ける見通し。仮にこれを上抜けても、200日移動平均線(同、8958.74円)は相当意外な好材料が飛び出さない限り、上抜くことはなさそう。また、一応の下値メドは6月SQ値の8613.40円だが、これを割り込むと、6月5日と6日とで空けた窓(8388.14円~8412.55円)埋めが意識されそう。よって、来週の想定レンジは8390円~8960円程度。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)