
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
01月06日 16時17分
来週の為替見通し/円相場は1ドル=76.80-78.20円でじり安の展開を予想
今週の円相場は一進一退。年明け2日の早朝取引で対ユーロで円買いが強まったことにつれて円買い・ドル売りが入り76.30円と2011年10月31日以来の高値を付けた。ただ、欧州債務問題への警戒感からユーロドル相場の下げが大きくなると、円売り・ドル買いが出て徐々に上値を切り下げた。
5日には12月の全米ADP雇用リポートで、政府部門を除く非農業部門雇用者数が市場予想平均を大幅に上回ったことが明らかになり、円売り・ドル買いが加速。一時77.26円まで値を下げた。
来週、米国では9日に11月米消費者信用残高、10日に11月米卸売在庫、11日にMBA住宅ローン申請指数、12日に米新規失業保険申請件数、12月米小売売上高、11月米企業在庫、12月米月次財政収支、13日に12月米輸入物価指数、11月米貿易収支、1月ミシガン大・消費者態度指数・速報値などが発表される。
また、米財務省は11日に3年債320億ドル、12日に10年債210億ドル、13日に30年債130億ドル規模の入札を実施するほか、9日からはアルコアを皮切りに第4四半期の米企業の決算発表が本格化する。
一方、日本では10日に対外対内証券売買契約等の状況、11日に11月景気動向指数・速報値、12月景気ウオッチャー調査、13日に12月マネーストックM2などが公表される。
来週の経済指標では、米小売売上高の注目度が高い。米雇用指標の改善が示される中で、米国内総生産(GDP)の7割を占める個人消費にも改善傾向が示されると、ドルにとって追い風だ。
米主要小売22社が5日までに発表した12月の米既存店売上高は前年同月比で3.4%増と予想の3.3%増を上回っていることもあり、来週の米小売売上高の結果をしっかりと見定めたいところだ。
来週の円相場は1ドル=76.80-78.20円でじり安の展開を予想する。米景気の回復を示す米経済指標の発表が相次いでおり、円売り・ドル買いが入りやすい。12日にスペイン、13日にイタリアの国債入札が予定されているため、入札結果への警戒感からユーロドルが売られやすいことも円売り・ドル買いを後押ししそうだ。
もっとも、今後の動きは今晩の12月米雇用統計の結果次第となりそうだ。予想は失業率が8.7%、非農業部門雇用者数変化が前月比15万5000人増となっており、予想からどの程度ぶれるかが焦点だ。なお、市場では「12月の全米ADP雇用統計が強い結果となったことを受けて12月の米雇用統計への期待が高まっている。ただ、仮に強い結果となっても12月はぶれが大きく単月の結果だけ雇用改善を決め付けることは出来ない」との指摘が聞かれている。
(グローバルインフォ株式会社)