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来週の相場見通し/想定レンジは8620円~9150円程度 >

カブ知恵速報

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藤井英敏

マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵

09月02日 15時41分

来週の為替見通し/1ドル=75.00-77.50円で強含みそう

今週の円相場は動意が薄かった。前週末のジャクソンホールでのバーナンキ米連邦準備理事会(FRB)議長の講演では、量的緩和第3弾(QE3)に関する具体的な言及はなかったが、9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)の開催期間を2日間に延ばすなど、追加緩和に含みを持たせた。これが円・ドルの支えとなり一時76.42円まで強含んだ。

半面、M&A(企業の合併・買収)や月初に絡んだ円売り・ドル買いのフローが観測されたことで、77.25円まで押し戻される場面もあった。市場では「週末の8月米雇用統計を控えて、動きづらかった」との指摘があった。今週の値幅は83銭程度と小さい。

来週、米国では6日に8月ISM非製造業景況指数(総合)、7日に米地区連銀経済報告(ベージュブック)、8日に7月貿易収支、7月消費者信用残高、9日に7月卸売在庫などが発表される。また、バーナンキFRB議長やコチャラコタ米ミネアポリス連銀総裁、エバンズ米シカゴ連銀総裁などの講演が予定されている。

一方、日本では7日に7月景気動向指数速報、8日に7月国際収支速報、7月機械受注、8月景気ウオッチャー調査、9日に4-6月期実質国内総生産(GDP)改定値、8月マネーストックM2などが公表される。また、日銀は6-7日に金融政策決定会合を開く。

来週は7日のベージュブックに注目したい。20-21日のFOMCの討議材料になることもあり、各地区連銀の景気動向を確認する必要がある。また、バーナンキFRB議長など米金融当局者の発言にも注目だ。このほか、豪州、英国、欧州の政策金利発表や、9-10日開催のG7財務相・中央銀行総裁会議(仏マルセイユ)など重要イベントが相次ぐ。

来週の円相場は1ドル=75.00-77.50円で強含みそうだ。イタリアやスペイン国債の対ドイツ国債のスプレッドは拡大傾向にあり、欧州の債務問題に対する懸念は高まっている。投資家がリスク回避の動きを強め、円高に振れやすい地合いだ。そのような状況で、今晩の8月米雇用統計が予想より悪化すれば、円買いが活発化する公算が大きい。市場では「米国の追加金融緩和への期待から、FOMCまでは米金利が低下しドルは売られやすい」との指摘があった。

仮に、8月米雇用統計が予想より強い内容となっても米財政・景気不安を完全に払しょくすることは困難だろう。ホワイトハウスは1日、2012年度予算教書の中間見直しと同時に最新の経済見通しを発表し、11年・12年の成長見通しを従来予想から大幅に下方修正した。市場では世界経済がリセッション(景気後退)に逆戻りするとの懸念も高まっている。

もっとも、一本調子で円高・ドル安が進むとは想定しづらい。円の上値では日本の輸入企業からの円売り・ドル買い注文が目立つほか、政府・日銀による円売り介入への警戒感も残る。あくまでも、上昇のスピードは緩やかになると予想している。

(グローバルインフォ株式会社)