
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
03月25日 15時22分
来週の為替見通し/レンジは80.00-81.80円を想定
今週の円相場は方向感が乏しかった。決算期末を控えて国内輸出企業などからの円買い・ドル売り注文が厚く下値が非常に堅かった。一方で、3月18日に主要7カ国(G7)の協調介入が行われたこともあって、上値を積極的に買っていく動きは手控えられ、狭いレンジでの取引が続いた。高値は80.63円、安値は81.32円となり値幅は69銭程度にとどまった。
来週、米国では28日に2月個人所得・個人消費支出(PCE)、2月米住宅販売保留指数、29日に1月ケースシラー・住宅価格指数、3月米消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)、30日に3月チャレンジャー人員削減数、3月ADP全米雇用統計、31日に新規失業保険申請件数、3月シカゴ購買部協会景気指数(PMI)、2月米製造業新規受注、4月1日に3月米雇用統計、2月米建設支出、3月米ISM製造業景況指数などが発表される。
また、ロックハート米アトランタ連銀総裁、ブラード米セントルイス連銀総裁、ホーニッグ米カンザスシティー連銀総裁、ラッカー米リッチモンド連銀総裁、プロッサー米フィラデルフィア連銀総裁、タルーロ米連邦準備理事会(FRB)理事などが講演を行う。
米財務省は、28日に2年債350億ドル、29日に5年債350億ドル、30日に7年債290億ドル規模の入札を実施する。
一方、日本では29日に2月失業率、2月有効求人倍率、2月全世帯家計調査・消費支出、2月商業販売統計、30日に2月鉱工業生産・速報値、31日に2月毎月勤労統計調査、2月新設住宅着工件数、4月1日には1-3月期日銀短観などが公表される。
来週は米雇用統計が最大の注目。現時点での予想では失業率が8.9%、非農業部門雇用者数変化が19万2000人増加となっている。30日に発表されるADP全米雇用統計で市場のバイアスを占う形となる。円・ドル相場は金利の影響を受けやすいため、米国債の入札結果も注目したい。
日本の経済指標は「東日本大震災以前の内容で参考とならない」との声が上がっている。
来週の円相場は引き続き狭い値幅での展開が予想される。日本の輸出企業などから3月決算期末に向けた駆け込み的な円買いが見られる可能性があるが、G7が協調介入を行うことへの警戒感から上値は限定的となるだろう。日本の株式相場の原発関連報道に対する反応が小さくなってきており、地震直後よりも円買い・外貨売りが発生しにくくなっていることも円にはマイナスだ。レンジは80.00-81.80円を想定している。
もっとも、長い期間こう着状態が続いており、エネルギーをためている状況ともいえる。レンジをブレイクした方向に大きく動く可能性があることを頭において置く必要があるだろう。また、反応が徐々に薄くなっているとは言え、原発関連報道もこれまでと同様に注意が必要だ。
(グローバルインフォ株式会社)