
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
10月01日 16時33分
来週の相場見通し/円高基調に変化がないならば、軟調なもみあいを想定
来週の日経平均は円高基調に変化がないならば、軟調なもみあいを想定します。日経平均の想定レンジは9200円~9700円程度です。
なお、日銀は10月28日の金融政策決定会合で、10~11年度のGDPの実質成長率の見通しを下方修正する方向で検討に入ったと報じられています。9月29日発表の短観9月調査で先行きの景況感が大幅に悪化したためで、早ければ来週5日の金融政策決定会合で追加の金融緩和に踏み切るとみられています。
具体的には、新型オペの拡充です。これ自体は、相場に織り込み済みですが、日銀が金融緩和姿勢を一段と強めることは、相場の下支え要因として機能することでしょう。
ところで、菅首相は来年度補正予算案の処理を、今臨時国会の最大の課題と位置付けています。2010年度補正予算案の民主党案を6日にも政府に提言する予定です。しかし、財源を裏付ける関連法案の成立には野党の協力が不可欠となるにもかかわらず、最大野党の自民党は対決姿勢を強めており、補正協議には前向きな公明党も、現時点では具体的な動きを起こしていません。
また、米軍普天間基地移設問題、対中国での弱腰スタンスなど、外交の行き詰まりも深刻な状況です。つまり、政治リスクは高い状況が継続しそうで、これが日本株の足を引っ張り続ける可能性が高そうです。
物色面では、個別株物色の色彩が強まるでしょう。その中では、スマートフォン・タブレット型パソコン関連に注目しています。円高や、欧米景気鈍化の影響を受け難い点が評価されるとみています。
スマートフォン市場は08年にソフトバンクモバイルが「iPhone(アイフォーン)」を発売してから急拡大し、10年は同80%増の310万台、14年には890万台まで増えるといわれています。インターネット用端末はパソコンからモバイル(スマートフォン)に移るとみられているのです。このため、同関連銘柄群(スマートフォン向けソフト開発、コンテンツ供給、部品メーカー)への関心が高まる見通しです。
また、シャープ(6753)は9月27日、タブレット型の電子書籍端末「GALAPAGOS(ガラパゴス)」を12月に発売すると発表しました。先行する米アップルの「iPad(アイパッド)」を追撃します。また、年内にはソニー(6758)も米国で販売している電子書籍端末「リーダー」を日本で発売する予定です。
さらに、サムスン電子が年度内にも発売する「ギャラクシータブ」はアイパッドと同様のタブレット型多機能携帯端末です。アンドロイドを搭載しており、書籍だけでなく専用サイトから様々なアプリケーションソフトもダウンロードしてパソコン並みの機能が利用できます。このため、タブレット型パソコン関連にも、物色の矛先が向かうとみています。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)