
藤井英敏
マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵
05月14日 16時18分
来週の相場見通し/基本はもみあい、個別株物色・材料株相場へ
日経平均は200日移動平均線(14日現在、10348.29円)と75日移動平均線(同10637.43円)とに挟まれたゾーンで推移するというのが、メインシナリオです。なお、5月のSQ値は、日経平均が10435.41円、TOPIXが935.55ポイントです。来週以降、これらを下回るようだと、相場は下振れし易く、上回れば、日経平均は75日移動平均線を目指す可能性が高い状態になるとみておけばよいでしょう。
テクニカル的に、日経平均のMACD(12日-26日)およびシグナル(9日)は共に下降中です。今後、MACDが下降から上昇に転じるようなら、リバウンド色が強まるでしょう。しかし、そうなるまでは、相場の短期的な方向性は下向きのままで、下振れを警戒する必要があると考えています。なお、MACD自体の水準は「-130.81」と2月安値水準まで下がっているため、いつMACDが反転してもおかしくはないとも考えます。
本日で3月決算企業の業績発表はほぼ一巡します。このため、来週以降は、好業績銘柄(今期業績見通しの変化率の大きい企業)が選別物色されるとみています。逆に、今期業績見通しの冴えない銘柄は見切売りに押されるでしょう。
また、全体相場の膠着感が強まるようなら幕間つなぎ的に材料株相場の色彩も強まるとみています。信用売り残が積み上がり、足元の株価が上昇傾向で、HV(ヒストリカル・ボラティリティ)の高い銘柄群のうち、今期業績見通しが良好な企業群がその候補です。
全体相場については、欧米・中国株動向や為替動向に敏感な状況が続くとみています。PIIGS問題に関しては、既に欧州政策当局がそれなりの規模・内容の対策を講じたので、投資家がパニックに陥るような事態は起こらないと考えます。しかし、直近の相場急落で、世界の投資家が高リスク商品を保有する意欲は著しく減退しています。このため、この意欲が回復してこないと、世界的な株式市場の戻りは期待し難い状況といえるでしょう。
(株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)