とれまがファイナンス - 相場概況(主力株）/６日の日経平均は前日比260.39円安の7173.10円 - カブ知恵速報

６日の日経平均は前日比260.39円安の7173.10円、高値は始値の7328.29円、安値は14 時28分の7167.07円。東証一部の売買代金は１兆2720億円、値上がり銘柄数は290銘柄、 値下がり銘柄数は1368銘柄、変わらずは56銘柄だった。日経平均は３日ぶりに大幅に反 落した。

５日のＮＹダウは前日比281.40ドル安の6594.44ドルと、97年4月以来、約12年ぶりの 安値を更新した。ＳＥＣに提出した年次報告書に経営リスクとして「事業継続能力に疑念 がある」と記したことで、ＧＭが急落した。また、前日にムーディーズがバンク・オブ・ アメリカやウェルズ・ファーゴの格付けを引き下げ方向で見直し、ＪＰモルガン・チェー スの格付け見通しを「ネガティブ」に引き下げたため、銀行株に売りが膨らんだ。

欧州では、イングランド銀行とＥＣＢが、政策金利の0.5％引き下げを決定した。イングラ ンド銀行は英国債の購入を通じて市場に資金を供給する量的緩和策の実施を表明した。引 き下げ後の政策金利の水準は英国が年0.5％、ユーロ圏が年1.5％となった。

ＮＹ円相場は３日ぶりに反発した。前日比1円05銭円高・ドル安の1ドル＝98円00-10 銭で終えた。円は対ユーロで3日ぶりに反発した。前日比2円60銭円高・ユーロ安の1ユ ーロ＝122円90銭-123円00銭で終えた。

前場の東京株式市場では、米国株の大幅反落と為替市場の円高を嫌気した売りが先行した。 今晩発表の米雇用統計と、それを受けた米国市場の反応を見極めたいというムードが強く、 軟調なもみあいとなった。CME Globexで米株価指数先物が軟調に推移したことや、アジ ア各国・各地域の株式市場が全面安となったことも、警戒材料視された。

後場に入ると、日経平均は前場の安値7187.46円を割り込み、下げ幅を拡大させた。２月 の米雇用統計で、非農業部門の雇用者数が市場予想（前月比65万2000人の減少）を下振 れた場合の米国株式の一段の下落への警戒感が強まった。アジア各国・各地域の株式市場 がほぼ全面安となったことも嫌気された。週末で、ポジション調整の売りも出た。

東証33業種では、空運、電気・ガスの２業種が値上がりした。一方、海運、不動産、機械、 銀行、鉄鋼、非鉄金属、その他金融、保険、精密機械、電気機器、鉱業、ガラス・土石、 輸送用機器、小売、卸売、ゴム製品、証券、商品先物、倉庫・運輸などの値下がりが目立 つ。個別では、東証一部の値上がり率トップはゼクス（8913）、２位はハニーズ（2792）、 ３位はアークランドサカモト（9842）。一方、値下がり率トップはエス・サイエンス（5721）、 ２位はＳＦＣＧ（8597）、３位はアゼル（1872）。