とれまがファイナンス - ディーラーと個人投資家は同じ土俵? - 現役証券ディーラー編(突撃企画第9弾)

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06月20日 15時58分

ディーラーと個人投資家は同じ土俵?

――そのあたりは、個人投資家とあまり変わりませんね。

「個人の人は、よく『プロにはプロなりの特別な情報や技術がある』と思っているようですが、実は同じ土俵で戦っているというわけです」

――話を聞いていると、何だか個人の人が有利な気になってきました。

「個人投資家は、株の売却益に対して10%の税率が徴収されて終了。それに対してディーラーは、利益から一定の歩合を差し引かれ、そこからさらに所得税が掛かります。それらも加味すると、現状は個人投資家の方が優遇されているかもしれませんね」

――それでもKさんはディーラーの方がいいと思う理由は?

「私のように株が好きでさまざまな投資手法を試してみたい人には、ディーラーが向いていると思います。もちろん資金さえあれば、デイトレーダーにも興味があります。しかし、今現在はそのつもりはありません」

――デイトレーダーからプロのディーラーを目指す人もいるし、ディーラーからデイトレーダー目指す人もいます。

「どちらがいいか、どちらが向いているのかは、性格によるんじゃないですかね。腕に自信があり、とにかくお金を稼ぎたい人はデイトレーダーを目指せばいいと思われます」

(聞き手・株之助、次回からはKさんのトレードスタンスについて聞きます)

【プロフィール】30歳代前半、某証券会社の証券ディーラー。現在のポジション枠(投資可能な資金)は数億円という。

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