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カブ知恵速報 藤井英敏

マネー誌でもおなじみ藤井英敏さんの相場見通しは必見!株式市場の旬な情報をお見逃し無く!投資情報:カブ知恵

04月17日 15時24分

来週の相場見通し/SQ値超えないと、調整が続く

3月10日の7021.28円を底値に順調にここまで戻ってきたが、日経平均は終値で9000円 を超せない状態が続いている。また、幻のSQ値となった4月限オプションSQ値の 9140.27円も、抵抗値として強く意識されている。このため、来週も、このSQ値を超えて こない限り、株式の需給は改善せず、日経平均の調整は続くとみておく必要がある。日経 平均の想定レンジは8400円~9300円程度。

上値は重いが、急落するとはみていない。下値としては、上昇する25日移動平均線(17 日現在、8483.75円)が第一メドだ。同線を割り込むケースでは、4月1日の8084.62円が 第二メド。しかし、現時点では、余程のネガティブな悪材料が飛び出さない限り、25日移 動平均線を割り込む可能性は低いとみている。

その第1の理由は良好な信用需給だ。東証が14日に発表した10日申し込み時点の信用取 引の買い残高は2週間連続で増加した。買い残高は9537億円と、前週から475億円増えた。 一方、売り残は5週間ぶりに減少し、前週比39億円減の1兆250億円となった。

確かに、買い残が増加し、売り残が減少したことで、需給は悪化したが、信用倍率は0.93 倍と1倍を割り込んでいる上、信用売り残の水準自体は1兆円を超えている。将来の買い 予約である空売りが積み上がっているため、25日移動平均線付近では、売り方の買戻しが 押し目では期待できるだろう。

第2に理由は信用買い方の手の内が改善していることだ。10日時点での信用取引の買い方 の損益状況を示す信用評価損益率は、約10カ月ぶりの水準まで改善している。

信用評価損益率は、東京、大阪、名古屋3市場ベースでマイナス14.55%、売り方の評価損 益率は5週連続で悪化し、10日時点でマイナス12.21%だった。足元で、評価損益率が悪 化している売り方は総じて気分が悪く、逆に、改善している買い方の気分は良くなってい ると推察される。

つまり、ショック安的な急落がない限り、信用買い方が慌てて建て玉、担保をブン投げる 状況ではない。むしろ、売り方の方が、相場が上に振れた場合、慌てて踏む(損失覚悟の 買い戻し)可能性が高いとみている。

第3の理由は裁定買い残が順調に積み上がっていることだ。東証が15日発表した10日時 点の裁定買い残は、前週比802億円増加の7101億円だった。増加は7週連続で、昨年12 月30日時点の7509億円以来の高水準だ。

裁定買い残は通常なら東証一部の時価総額の0.5%程度あっても不思議ではなく、過熱と言 われる水準は1%程度だ。仮に、0.5%に積み上げると、現在の東証一部の時価総額は約270 兆円程度だから、1兆3500億円まであっても不思議ではない。よって、積み上げ余地も十 分あるため、裁定業者はチャンスさえあれば、裁定買い残を積み上げてくると考える。

第4の理由はVIX指数の低下だ。シカゴ・オプション取引所がS&P500種株価指数オプ ションをもとに算出するVIX指数(恐怖指数)は16日、前日比0.30ポイント低下の35.79 と、昨年9月下旬以来、約6カ月半ぶりの低水準になった。昨年10月28日に、89.53を付 けたVIXはここまで低下したのだ。

過去の異常値の30を依然として上回っているとは言え、投資家の先行き相場の下落に対す る恐怖心が大幅に後退したことを示唆している。このため、値段構わずの投げ売りは出難 く、米国株式市場の下落リスクは大幅に低下したと考える。VIX指数の低下は、米株堅 調、ドル高につながるため、日本株にポジティブに作用するだろう。 (株式会社カブ知恵 代表取締役 藤井英敏)

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